「名所・旧跡」タグアーカイブ

綾戸渓谷と穴道 上越線 津久田 – 岩本

鉄道旅を一層たのしくする車窓案内シリーズです。今回は上越線。

上越線の絶景「綾戸渓谷」

上越線は、1982年の上越新幹線開通以前は首都圏と新潟圏を結ぶ大動脈であり、上越新幹線開通後も、水上などの有数の温泉地を結ぶ観光路線であるので、上越線利用中に、津久田駅から岩本駅側に4km程進んだ地点で棚下トンネルを抜けたとたんに渓谷が開け、そこで鉄橋を渡る一瞬に見られる絶景を記憶している方も多いと思う。 続きを読む

車窓から眺める名勝案内「寝覚の床」

鉄道旅を一層たのしくする車窓案内シリーズです。今回も特急しなの利用の方必見です!

[場所]JR中央西線 倉本-上松

変化に富んだ木曽路を進行 中央西線

前回に続き、中央西線 倉本-上松 間にある、車窓から眺めることができる木曽八景をもう一つ。
倉本駅から上松寄りへ約5kmの地点にある寝覚ノ床がそれで、木曽川が刻んだ峡谷の河原に花崗岩の巨岩や奇石が居並ぶ壮大な景観が眺められる。長野県歌『信濃の国』の4番に「旅のやどりの寝覚の床」と登場しており、大正12年(1923年)には国の史跡名勝天然記念物にも指定されている。 続きを読む

車窓から眺める名勝案内「小野の滝」知っていましたか?

鉄道の旅を一層たのしくする車窓案内です。特急しなの利用の方必見!?

[場所]JR中央西線 倉本-上松

山の中に鉄路あり 中央西線

中央西線は恵那から薮原までは木曽川水系に添って上っていく。この区間はくねった渓谷が続くその川筋に合わせるように線路が敷設され、まさに「木曽路はすべて山の中」といった景観が続いている。しかしそんな路線だからこそ、線路から至近に景勝があったりするものだ。
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4月14日、長良川鉄道の終着・北濃駅にスタンプを寄贈しました!

数十年ぶりのスタンプ復活

手作りの料理を食べに長良川鉄道へ

しばらく更新ができぬままになっていましたが、緊急ニュースです。
去る4月14日に「第1回長良川鉄道facebookオフ会お花見in北濃」があり、参加した脚で北濃駅に記念スタンプを寄贈するに至りました。

こちらがスタンプで、印影は北濃駅構内にある国登録有形文化財の転車台と開業当初の木造駅舎、当駅から徒歩1時間30分ほどかかりますが、落差60m、幅7mの阿弥陀ヶ滝です。
北濃駅の転車台は、現在こそ使われていませんが、明治35年(1902)のアメリカ製で、東海道本線岐阜駅で使われていたものを昭和9年(1934)8月、越美南線が北濃まで開業した際に移設されたものです。その後、昭和44年(1969)まで蒸気機関車の前後の向きを変えるために使われ、昭和61年(1986)に第3セクターの長良川鉄道に転換された際もレールバスの転回に使われたそうです。開設70周年となる平成16年(2004)に鉄道文化遺産として保存されることが決定したそうで、現在はテーブル内にこんこんと清水が湧出しています。

旧スタンプにも描かれていた阿弥陀ヶ滝(左)は北濃駅から4.5km離れており、徒歩1時間30分かかるのですが、夏季は1日3本ながら郡上市自主運行バス石徹白線が運行されており、北濃駅からバスで約8分、阿弥陀ヶ滝で下車して徒歩20分です。北濃11時50分着の1本で接続し、阿弥陀ヶ滝を見学して約1時間で折り返してくることもできますが、日曜、祝日は運休と冬季(11~3月)は時刻が違いますのでご注意ください。
そして北濃駅には開業当初の木造駅舎(右)が残されています。国鉄時代は有人駅でスタンプも設置されていましたが、第3セクター転換後に無人駅となりました。その後、駅舎にラーメン屋『福乃屋』が入り、スタンプもあったそうですが、2000年代に閉店し、スタンプの所在も不明のまま、長らく無人状態となっていたのです。

しかし、平成23年(2011)6月にこの駅舎内に食事処『花まんま』が入りました。地元の兼業農家で野菜や米などを「道の駅」に出荷していた日置摩利子さんら女性6名が、「作ったものを加工して売りたい」という想いから開業に至ったそうです。
営業時間は9~16時で水・木曜定休日。実質、日中の列車2本の折り返し30分しか書き入れ時はないのですが、北濃駅を訪れる観光客に安らぎを与えてくれます。少しでも利用客が増えて欲しいとの願いから、同年2月スタンプ寄贈の話を持ちかけ、2カ月後に実現に至ったもので、プレゼンターは昭和57年(1982)8月に国鉄のキャンペーン「チャレンジ20,000キロ」で、越美南線(現・長良川鉄道)を初制覇し、その後、国鉄全線完乗を達成した岩田君(右)で、受け取ったのが女将の日置摩利子さん(左)です。
スタンプは『花まんま』に設置されていますが、営業時間外と定休日は押印することができませんので、ご注意ください。

『花まんま』では、そばやうどん、弁当などの食事もできるほか、コーヒーも飲め、焼そばやお好み焼き、弁当は持ち帰りもできます。また休憩所としてお茶のサービスがあり、冬場にはコタツや囲炉裏もあって家庭的。店を営む方も話好きで話しこんでいるとあっという間に列車の時間が来てしまうのが名残惜しいぐらいです。

ここでメニューの一部を紹介します。
鮎ごはん500円(左上)。甘露煮の郡上鮎と炊き込みの味付けご飯が美味しく、もうこれ掛紙さえつければ立派な駅弁。他に栗おこわや、きのこごはんなど季節に合わせたお弁当があります。山菜そば400円(右上)は奥美濃の清流で育んだ蕎麦とツユが絶品。もう立派な駅そば!お好み焼き300円(左下)と焼きそば300円(右下)も持ち帰りできますが、やはりでき立てのアツアツがおいしい。

ごへいもち200円(左上)は味噌とエゴマの2種のタレがあり、もち米にマッチしておいしく、コーヒー200円(右上)も奥美濃の湧水でつくられています。おつまみが付くのは東海地方ならではのおもてなし。
そして僕が全国で食した大福のなかでは間違いなく5本の指に入るのがよもぎ大福(左下)です。他にきなこ・豆・あずき・あぶらえなどもありますが、手作りで生地によもぎがしっかり練りこんであって濃厚な味で絶対におすすめ。美味しいと評判のため、遠方からお土産に大量に買い付ける人もいるとか。
他にもじねんじょせんべい・とちの実せんべいなどの地元の銘菓(右下)や長良川鉄道グッズも一部販売しています。ぜひスタンプ押印のついでに食事や買い物も楽しんでいってください。

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