「名所・旧跡」タグアーカイブ

東京支社のスタンプが変わりました!

東京支社印が一新

黒一色からカラフルに!

ここのところ、忙しくてなかなか更新できず申し訳ありません。すでにスタンプ物語も山手線を一周し、次は中央本線に入ろうとしていたところですが、4月から、これまで黒一色で統一されていた東京支社77駅のスタンプが黒・赤・橙・緑・青などとカラフルになりました。

この色分けは昔の「わたしの旅スタンプ」のような目的別なのかどうかはまだ分かりませんが、印影も新橋駅では左の「浜離宮」から右の「旧新橋停車場」へと変わりました。他にも印影が変わった駅があるかもしれませんが、現在のところ確認できるのは当駅だけです。

やはり鉄道発祥の地として、JRでは2003年に復元した旧新橋駅停車場をアピールしたいのでしょう。印影が変わったからといって浜離宮恩賜庭園が閉園になったわけではありませんので、ご安心ください。新橋駅の項ですでに紹介しましたが、汐留口から徒歩5分の旧新橋駅停車場は鉄道歴史展示室として無料で解放されています。開館は11~18時。月曜(祝日の場合は翌日)休館ですが、駅とは別のスタンプもありますので、ぜひ押しに行きましょう。


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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語27・御徒町駅

春の訪れを告げる梅まつり

アメ横で魚介・乾物の買い物も

スタンプの「湯島天神」は御徒町北口から西へ徒歩8分のところにあります。ご存知学問の神様である菅原道真公をまつる天満宮で、受験シーズンには神頼みの受験生で賑わいます。創建は雄略天皇2年(458年)と古く、天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀る神社でしたが、正平10年(1355)に菅原道真を勧請して合祀。徳川家康が江戸に入ってからは徳川家の崇敬も受けました。現在の社殿は老朽化に伴い、平成7年(1995)に再建されたばかりです。以前の社殿は明治18年(1885)改築のものだったのですが、撮りそびれました。なお、平成12年(2000)には湯島神社から湯島天満宮に改称しています。

湯島天満宮は梅の名所としても知られ、毎年2月上旬~3月上旬は梅まつりが行われます。野点や白梅太鼓、期間限定の記念品販売ほか、宝物殿が特別割引で拝観できるなどの催しがあります。
御徒町の地名は江戸期に江戸城や将軍を警護する下級武士、つまり騎乗が許可されない御徒(徒士)が多く住んでいたことに由来しています。昭和39年(1964)の地名改称で消滅しましたが、駅名などに残されています。また、御徒町といえばJR御徒町からJR上野駅に向かう山手線線路の西側にあるアメヤ横丁(通称:アメ横)が有名で、400mに400軒の店舗が並び食品や衣類、雑貨、宝飾品などが業種ごとにまとまっています。とくに年末の正月用生鮮食品の買出しは風物詩といえるほどの賑わいをみせます。
次回の停車駅は秋葉原駅です。

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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語26・上野駅

寂しくなる北の玄関口も

上野恩賜公園の行楽客では賑わう

「上野山下ステーション」というのは、明治16年(1883)に日本鉄道の駅として開業した当初の風景です。山下というのは西側にある上野の山のこと。正確にいえば山でなく台地なのですが、標高20mほどの高さのある上野恩賜公園は、パンダで有名な上野動物園をはじめ東京国立博物館・国立科学博物館・国立西洋美術館・東京都美術館・東京文化会館などの文化施設が点在。桜の名所としても知られ、春は花見の人出で賑わいます。写真の駅舎は二代目になりますが、昭和7年(1932)竣工で往時の面影を残す遺構が今もなお、現役で機能しているわけです。

 上野といえば長らく「北の玄関口」として知られ、新幹線開業前は東北・上信越・北陸方面への列車が発着する駅でした。東北・上越新幹線開業後もその地位は揺らぎませんでしたが、平成3年(1991)6月20日に新幹線が東京駅まで延伸すると、その運行形態はガラリと一変。その後も山形・長野新幹線などの開業により、当駅始発の優等列車が激減したため、地上ホームも整理され、東北地方から集団就職で「金の卵」ともてはやされた若者を乗せて到着した18番線も平成11年(1999)にその使命を終えました。現在はそのレリーフとなる『あゝ上野駅』の歌碑(写真左)が駅前に立っています。石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』で唄われた「上野発の夜行列車」も激減しましたが、「北斗星」「あけぼの」(写真右)などが健在です。故郷が違っても故郷へ帰る旅情をかきたてられるのが上野駅なのです。

上野駅には他にも中央改札内みどりの窓口に右の新幹線とパンダと不忍池が描かれている逆三角形のスタンプのほか、「パンダの親子」「西郷隆盛と駅舎および寛永寺五重塔」が描かれた3つが設置されています(2012年2月現在)。こちらも見逃さないようにしましょう。
次回の停車駅は御徒町駅です。

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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語25・鶯谷駅

ウグイス鳴く鶯谷

下谷七福神めぐりもぜひ

鶯谷のスタンプといえば駅名の通り「寛永寺とウグイス」です。このあたりは江戸期は寛永寺の寺領でした。寛永寺は寛永2年(1625)に天海の発願で建立。京都を守護する比叡山に対し、「東の比叡山」という意味から「東叡山」ともいわれました。承応3年(1654)に皇子が入山して以来、代々皇族が門主をつとめ、「輪王寺宮」と尊称されています。鶯谷の地名はこの輪王寺宮が「江戸のウグイスはなまっておる」と云って、京都からたくさんのウグイスを取り寄せて放ったのが由来です。現在では都市化が著しくウグイスの鳴き声などほとんど聞くことができませんが、朝の時間帯は駅ホームからウグイスの鳴き声を流しています。絶大な宗教的権威を誇った寛永寺でしたが、慶応4年(1868)の戊辰戦争では、彰義隊と官軍の戦場となり、根本中堂はじめ主要な堂宇は焼失。旧境内の敷地は現在の上野公園になっています。

鶯谷には2012年2月現在、旧スタンプ(右)も保管されており、南口改札係員に申し出れば押すことができます。こちらは寛永寺と駅南口から徒歩7分のところにある狂歌「おそれ入谷の鬼子母神」で知られる真源寺の入谷朝顔市(毎年7月6~8日)が描かれています。当寺は「下谷七福神」の福禄寿を祀っていることでも知られ、七福神も描かれています。「下谷七福神」は昭和50年代に始まった新しい七福神で、期間は1月1~7日。真源寺の他は元三島神社(寿老神)・英信寺(大黒天)・法昌寺(毘沙門天)・ 弁天院(弁才天) ・正宝院(恵比寿)・寿永寺(布袋尊)で、起点は当駅あるいは東京メトロ日比谷線三ノ輪駅になります。こちらも日暮里の谷中七福神同様、色紙(2種類あり)を購入して、有料の御朱印を求めます。こちらの巡拝も徒歩2時間ほどで、鶯谷駅にはパンフレットがありますので、ぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
駅からのモデルコースはこうなります。
鶯谷駅北口→(徒歩3分)→元三島神社→(徒歩10分)→真源寺(入谷鬼子母神)→(徒歩5分)→英信寺→(徒歩3分)→法昌寺→(徒歩15分)→弁天院→(徒歩15分)→正宝院(飛不動)→(徒歩10分)→寿永寺→(徒歩3分)→三ノ輪駅
次回の停車駅は上野駅です。

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スタンプ物語24・日暮里駅

250年前から始まる七福神

スタンプとは別の御朱印集め

常磐線を分岐する日暮里駅のスタンプは「谷中七福神」です。現在のスタンプは七福神が描かれていますが、国鉄時代の「わたしの旅スタンプ」時代のもの(現在はなし)は日暮里駅最寄の「毘沙門天」が祀ってある天王寺が描かれていました。

日暮里は西日暮里同様、諏訪の台にある「谷中七福神」の寺院で知られます。享保年間(1716~35)頃からは、暮れていく日のことを忘れるほど美しい「日暮らしの里」と呼ばれるようになり、現在の「日暮里」となりました。南口は三角帽子屋根型の駅舎(左)で知られ、東口には室町時代の名将・太田道灌(1432~86)の騎馬像(右)も立っています。

谷中七福神は、宝暦年間(1751~64)に始まった江戸最古の七福神です。開帳期間は毎年1月1~10日の9~17時で、七福神が祀られているのは、東覚寺(福禄寿)・青雲寺(恵比寿)・修性院(布袋尊)・天王寺(毘沙門天)・長安寺(寿老人)・護国院(大黒天)・不忍池弁天堂(弁財天)となります。
実際の七福神めぐりでは、東覚寺は田端、弁天堂は上野などきわめて広範囲になり、田端から南下あるいは弁天堂から北上が効率よい七福神めぐりとなります。七福神の描かれた色紙は1500円。それに各寺院で200円払うと御朱印を押してもらえます。まあ、広範囲とはいえ、実際に七福神を全部歩いて回っても2~3時間程度です。
参考に地図にも落としておきましたが、効率のよい回り方はこうなります。
田端駅→(徒歩5分)→東覚寺→(徒歩15分)→青雲寺→(徒歩3分)→修性院→(徒歩15分)→長安寺→(徒歩5分)→天王寺(写真左・毘沙門天堂)→(徒歩15分)→護国院→(徒歩15分)→不忍池弁天堂(写真右)→(徒歩10分)→上野駅
詳しい散策ルートはこちらをご覧ください。
次回の停車駅は鶯谷駅です。

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