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『決定版 旅と鉄道スタンプ帖』本日発売です

『決定版 旅と鉄道スタンプ帖』(廣済堂出版)

定価600円。購入はこちら

昭和6年(1931)に北陸本線福井駅で誕生したといわれる駅スタンプ。その後、DISCOVER JAPAN、一枚のキップから、いい日旅立ち、わたしの旅スタンプなどのキャンペーンを経て変遷し、現在もなおJRやその他の私鉄、第3セクターで新印が設置されるなど、根強い人気を誇っています。デジタルにはない現地へ行って押す楽しみもあるからでしょう。本書ではJR東日本東京支社77駅、都営地下鉄102駅の全駅の印影を紹介し、状態から設置場所まで完全把握。スタンプの歴史やスタンプの押し方なども掲載し、1冊で94個も押せるお買い得スタンプ帖です。

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東京支社印が小型化されています

65ミリから50ミリサイズへ

印影によっては微妙な違いも


ここんところ忙しくてなかなか更新できないままですが、スタンプ物語でおなじみの東京支社印が、2013年3月下旬に入って、従来の縦横65ミリから50ミリの小型化された新印に置き換わっています。2012年4月に色別化されたばかりだったので、この更新の早さはちょっと驚きでした。
印影のほうは基本的に旧印を踏襲していますが、77%の縮小にともない、デザインや文字の位置に若干の相違がみられる印もあります。
先日、4月28日に西荻窪駅で新旧印が一緒に設置されていましたので、両者のスタンプを並べて押してみましたが、左が従来あった旧印で、右が小型化された新印です。
4月に入って急速に新印に置き換えが進んだようですが、STATION STAMPのサイトの情報によりますと、4月26日現在では、八丁堀、新松戸、取手の3駅だけが旧印で残されているそうです。
いずれにせよ、印影に変化がないということでしたので、新印をまだ押していない駅は旧印で紹介することになりますが、今後とも鉄道旅のガイド「スタンプ物語」をご愛読のほどよろしくお願いします。

※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語48・尾久駅

レイルファンの聖地

足を延ばせば荒川遊園地も

東北本線の日暮里~赤羽間にはで昭和4年(1929)に開業した尾久支線と呼ばれる別ルートがあり、この区間に唯一存在するのが尾久駅です。実際には東北本線と高崎線の列車はすべてこの支線を経由しますので、実質上は本線ともいえるのですが、西には広大な車両基地があり、京浜東北線に比べて利用客が少なく、閑散とした雰囲気があります。

スタンプは「車両基地のある駅」ということで、現在は右のスタンプのようにカシオペア・北斗星・高崎線と宇都宮線の車両が描かれています。しかし、このスタンプ、初代のものは左のようにカシオペア・ゆとり・夢空間が描かれていました。平成20年(2008)3月をもってジョイフルトレインのお座敷客車ゆとりと寝台特急北斗星の臨時列車に使われた24系客車夢空間が営業を終了したため、スタンプのデザインが更新されたのです。

この車両基地である尾久車両センターには、お召し列車として使われるE655系(写真左)や多くの客車・貨車が配置されています。休日になれば全国から根強い撮り鉄がやってきます。ふだんは柵ごしでしか写真は撮れませんが、毎年11月に行われる、ふれあい鉄道フェスタでは構内の一部が開放され、たくさんの車両が撮影できるので、大盛況となります。2012年のフェスタはすでに終わってしまいましたが、ぜひ来年をお忘れなく。

また、駅名の所在は北区昭和町(当時は北豊島郡滝野川町)で、駅名の尾久町(現・荒川区尾久)にはないのですが、これは当時、尾久が温泉地を遊興の地として知られていたからです。昭和11年(1936)5月18日に起きたあの阿部定事件は、この温泉街の待合旅館『満佐喜』で起こりました。料理屋(旅館)・芸妓屋・待合のいわゆる尾久三業地で栄えた遊興地も昭和30年代の高度成長期に工場の地下水くみ上げによって枯渇し、尾久三業地は次第に廃れていき、現在は面影を残すものはありません。
それでも北に目を転じれば、都電荒川線が元気に走り、荒川車庫に併設した都電おもいで広場(写真左)や大正11年(1922)に開園したあらかわ遊園(写真右)などに懐かしさをしのぶことができます。
東北本線が終わりましたので、今度は西に転じて東海道本線の品川以西へ向かいます。
次回の停車駅は大井町駅です。

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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語47・赤羽駅

貴重な建造物・旧岩淵水門

荒川土手に出れば心も和む

スタンプは東口から北東へ徒歩20分のところにある旧岩淵水門です。駅からちょっと遠く、東京メトロ南北線赤羽岩淵駅のほうが最寄となりますが、頑張って歩いてみましょう。
旧岩淵水門は別名を赤水門といい、荒川の治水対策として大正5年(1916)から8年の歳月かけて造られ、大正13年(1924)に完成しました。現在の赤色に塗り替えられたのは昭和30年代だそうです。昭和57年(1982)に南側に新水門が完成してその役目を終えましたが、土木建築物としての評価され、価値が高いと再評価され、平成7年(1995)に産業考古学会によって推薦産業遺産、平成11年(1999)には東京都選定歴史的建造物に]指定されています。

この水門一帯は水門公園として整備され、荒川にある中之島へ渡ることができます。島内には大きな草刈の碑があり、昭和13年(1938)から昭和19年(1944)にかけて荒川の土手で全日本草刈選手権大会が行われていたことを記す碑です。また水門へ行く手前には荒川の治水の歴史を紹介する荒川知水資料館もあります。スタンプもありますので、ぜひ立ち寄られてはいかがでしょうか。

駅に戻って西口から南西徒歩3分のところには室町時代に江戸城を築いた智将・太田道灌ゆかりの静勝寺があります。道灌が砦として築いた稲付城を寺にしたのが始まりで、山門正面奥には区指定文化財の道灌木造坐像を安置した道灌堂があります。ただし、開扉されるのは毎月26日の8~17時。ぜひこの機会をお見逃しなく!
東北本線もあっという間に23区最北端の赤羽まで来てしまいました。この先は大宮支社の管轄になりますので、いったん南へ戻り、尾久支線を訪ねてみましょう。
次回の停車駅は尾久駅です。

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スタンプ物語46・東十条駅

富士山信仰の十条冨士塚

古墳を思わせるミニ富士に登る

スタンプは北口から徒歩3分の「十条冨士塚」です。
ちなみにスタンプでは「富士」となっていますが、正式名称は「うかんむり」でない「べきかんむり」の「冨士」で、エラー印ともいえます。
鳥居の扁額では冨士神社ですが、江戸時代から起こった富士山信仰の塚です。元は古墳を思わせる塚に富士山を模して溶岩を配し、中腹には富士山五合目にある小御岳神社の石祠を起き、頂上部は平坦にして富士山の神体分霊を祀る石祠が置かれています。石造物の銘文には天保11年(1840)10月のものも見られ、遅くともこの時期から信仰されていたことが分かります。また鳥居や石祠などは明治14年(1881)に造立されており、北区の有形民俗文化財に指定されています。現在も毎年6月30日と7月1日の2日間に大祭が行われ、脇の道路に多くの露店が並んで賑わいます。

他にも南口から徒歩1分のところに上野寛永寺より譲り受けたという見守り地蔵があり、徒歩5分のところには東十条銀座商店街があります。東十条駅北口から東京メトロ南北線王子神谷駅に至る通りに続き、個性豊かな店が多くて買い物客で賑わいます。
次回の停車駅は赤羽駅です。

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