静岡ホビーショー第59回…Woody JOE前篇

Nゲージに対応したスケールの「懐かしの木造電車&機関車」

[場所]ツインメッセ静岡

静岡県といえば「模型の世界首都」を名乗っている。その静岡市にあるツインメッセ静岡において「第59回 静岡ホビーショー」が2021年5月13日~14日の2日間、静岡模型教材協同組合の主催で業者招待日のみ開催された。このことは、2021年5月17日アップ「静岡ホビーショー…鉄道系展示巡り篇」で報じているが、その中で「出展メーカー名の末尾に『♥』が付いているブースに関しては、いずれ単独にて、不定期ながら紹介予定…」と予告してあったが、その流れでWoodyJOE(以後「ウッディジョー」と標記)のブースの中から、まず前篇で鉄道モノと1/150スケールっぽいストラクチャーを紹介していこう。

ウッディジョーの木造電車の展示コーナー。
ウッディジョーは自社HPによると「日本唯一の木製帆船模型メーカー」を謳っていて、実際その通りに船舶系模型のラインナップには目を見張るモノがある。さらに、歴史的建築物模型のラインナップも充実していて、まさに木製模型のオーソリティといえるだろう。

1/150 法隆寺全景モデル 52,800円。
さて、そのウッディジョーから何とNゲージに対応したスケールの「懐かしの木造電車&機関車」全7種が新シリーズで発売されている。

手前の混合列車は右から「No.9機関車」「No.8貨車(2両セット)」「No.4客車1」で、車体のみ各2,200円。足回りは別途。展示コーナーのバックには他の木製の乗り物も並べられている。
なお、上で「対応した」と記したのは、足回りや動力は付属していないため別途購入が必要で、電車ならKATO小型動力ユニット「N-GAUGE11-105」もしくは台車を推奨、客車や貨車なら別にKATO小形車両用台車「N-GAUGE 11-097」をお勧めしている。

手前左から「No.4客車1」「No.2電車2」で、車体のみ各2,200円。足回りは別途。
真ん中「No.3電車3」で、車体のみ2,200円。足回りは別途。
手前右から「No.5客車2」「No.6客車3」で、車体のみ各2,200円。足回りは別途。
木造電車といえば、ちょうど2021年7月20日アップで「新潟県内最古の木造電車」の保存車を紹介したばかりなのだけど、そのモハ1とこの木造電車が、なんとなくプロポーションが似ていて、このタイミングは何かの縁なのではないかとも思ってしまう(笑)。

■上写真奥の木造車輛は!?
ところで、上写真の奥に「広尾線」「駿遠線」「富山地方鉄道」「鹿島鉄道」の気動車と電車の木造模型が並んでいるが、気になった方もいるのではないだろうか。コレは「開発中」の試作品とのことで、この後の製品化に期待したい。

プラットホームは「No.9駅ホーム」2,200円。駅舎は「No.10駅舎」5,280円。

東海道五十三次シリーズの一部は…もしや1/150!?

ウッディジョーからは「東海道五十三次シリーズ」というラインナップも製品化されている。鉄道ネタとは関係ないが当サイトは「旅」もテーマであるので、この展示品も載せておこう。

東海道五十三次シリーズのラインナップの一部。手前左から「新居関所」「日本橋」「丸子宿」「蒲原宿」、奥左から「大津宿」「御油宿」「由比薩埵嶺」。
余談になるが、上の製品のうち一部は、筆者個人の感想としてだが、ほぼ1/150スケールくらいなのではないかと見て取れた。モチーフになった建物などがすでに存在していないので大きさを比べる術もなく、よってそれがどうしたの話し(笑)でもあるが、コレがもし1/150スケールならNケージのジオラマのストラクチャーに使えるのではないだろうかとの思いつきから気になった点であった。ということでウッディジョーに問い合わせてみたトコロ、やはり「日本橋」と「大津宿」と「新居関所」は想定1/150スケールとのことだそうだ。

「日本橋」4,950円。
「新居関所」4,180円。
「大津宿」4,950円。
※写真は全て完成見本です。

後篇で1/150でめぐる日本の城24選を紹介

ウッディジョーは自社製品である「1/150日本の城」24基を静岡ホビーショーに一挙に展示してあった。ただ…当サイトは記事1回に掲載できる写真の点数が限られている(汗)ので、次回後篇にて紹介させていただくことにした。なので続きもどうぞ宜しく。

全て1/150スケールで揃えられているので、大きさを比べられる。
株式会社 ウッディジョー
http://www.woodyjoe.com
TEL(カスタマーサービス)054-298-6200

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。