全日本模型ホビーショー第64回…鉄道系展示巡覧:後篇

会場巡りで目にした展示物のうち、鉄道模型に何かのカタチで使えそうな出展があったブースを続篇としてご紹介

[場所]東京ビッグサイト

東京都江東区にある東京ビッグサイトにおいて「第64回 全日本模型ホビーショー」が2026年10月2日(金)~10月4日(日)の3日間(一般公開日は3日・4日のみ)に、日本プラモデル工業協同組合の主催で開催された。
ということで2日の業者招待日に訪ねてきたので、ショー出展各ブースの中から、鉄道系模型に関わりそうな展示品を抜粋したリポートをお届けしよう。

全日本模型ホビーショー第64回のウェルカムボード。
さて、鉄道車輌模型をメインに展示していたブースは前篇にてすでに紹介済なのはご存知の方も多いと思う。ということで、そちらも併せて見ていただけたら有りがたい。
なお、記事内において、特にスケールの表記がないモデルに関してはフリースケールなことを申し添えておく。
ちなみに、この後篇でのブースの掲載の順番はアルファベット順になっている。

■アーテック
ブランド名は「ArTeC」。

Nゲージのジオラマレイアウトが展示されていたので思わず撮ってしまったんだけれども…。
アーテックでは、生成AIで鉄道模型を自由に動かす、新しい制御システムを参考展示していた。

レイアウト右側からの眺め。そして、線路を好く見たら…両端が行き止まり配線の単線完結レイアウトであった。
レイアウトの右隣に置かれたPCによって列車の運転制御をしていたらしい。

レイアウト左側から右向きに眺めたトコロ。奥にPCが置かれている点に注目。
当日はこのジオラマ展示の主旨を解っておらず、PCの画面を撮っていないのは筆者の不覚である(汗)。
アーテックはホビー・手芸事業にも参入しているとのことで、ジオラマキット&材料も展示していた。

下段左はミニチュアハウスキット。右はジオラマ系のモノ各種。
右のジオラマ材料のアップ。
株式会社アーテック
https://www.artec-kk.co.jp

■クラウンモデル●
クラウンモデルは、エアー&ガスGUNで有名なメーカーで 、この度もそれらの玩具GUNがメインに出展されていたけれども、そのブースの一角にMINIRAMA~NEXT~「大阪×東京」&「岬の港街×海辺の古都」と、箱庭風ミニラマ旅シリーズを展示していた。

展示は左から、「大阪」「東京」「岬の港街」「海辺の古都」「UFO」。
この前の静岡ホビーショー64回において、展示のプレートのMINIRAMA~NEXT~「岬の港街」の下の箇所に「COMING SOON」の注意書きが貼られていたのだが、その正体は「海辺の古都」であった。
と、いうことで、そのミニラマのアップをご紹介。

MINIRAMA~NEXT~海辺の古都のアップ。
株式会社クラウンモデル
http://www.crown-model.co.jp

■童友社
鉄道系ではないけれど、1/175スケールの日光陽明門と、1/200スケールの金閣寺が展示されていたのでご紹介。

左手前が陽明門で1/175スケール。左奥が金閣寺で1/200スケール。右の「浅草五重塔」と「興福寺」は1/400スケール。
NゲージスケールやZゲージスケールのジオラマに配置するには微妙な縮尺だが、西洋のNゲージは1/160スケールなので(以下略)。
工具類も展示していたので、そちらも掲載しておこう。

童友社の工具類のブランド名は「凄!」。
童友社URL
https://doyusha-model.com

■国際貿易
国際貿易は航空機モデルAvioni-Xやモデルカーが有名だけれども、当サイトでは「プルプラ」を紹介。

プルプラ展示の全貌。
この右上には「ししゅうタグ」各種が展示されていたので、そのアップ写真も載せておこう。

右が「ししゅうタグ」各種。左のモニターに映っているのは海自JMSDFの救難飛行艇US-2のプルパック。
株式会社国際貿易
https://www.kokusaiboeki.co.jp

■M.S Models
M.Sモデルスは、1/35スケールのミリタリーモノのディテールアップパーツが主なメーカーだが、情景素材や塗料も出している。
この度は、それに加え「猫好きが認めるネコ」シリーズの展示もあったので、それも紹介しておこう。
まずは情景素材。

M.Sモデルスブースの情景素材展示スペース左上。
情景素材展示スペースの右をメインにして眺めたトコロ。
情景素材展示スペースの左下。
M.Sモデルスブースの中央スペース。左が「猫好きが認めるネコ」シリーズで、サイズは1/12~1/87スケールまで。手前右のジオラマ用品は1/35スケール。
M.S Models Web Shop
https://www.msmodelswebshop.jp

■ノエルコーポレーション
ノエルといえば1/150スケールの超電導リニアL0系をエンドレス・レイアウトに猛スピードでグルグル走らせているのが名物になっている。

Nスケールリニア。車輌は超電動リニアLO系。シャッタースピード1/80sで撮っても列車はこのくらいブレる。
Nスケールリニアの仕組展示。
そして「銀河鉄道999」のフローティングモデル(磁力浮上ディスプレイ)は長年発売しているが、この度は「アルカディア号」のフローティングモデルが参考出品されていた。

右上が「アルカディア号」の試作品。「アルカディア号」とは宇宙海賊キャプテンハーロックの乗りものの宇宙戦艦なことは現在のアラ還暦世代以上の方ならご存知であろう。
株式会社ノエルコーポレーション
https://www.noel.ac

■ピットロード
ピットロードは、この64回全日本ホビーショーまで筆者ノーチェックのメーカーだったのだが、1/700スケール「MAN」ニュールンベルク戦車工場」のジオラマに線路が敷設され、さらに鉄道車輌が並んでいるのを見つけ、思わず写真を撮りまくってしまった。

1/700スケール MANニュールンベルク戦車工場のジオラマ展示の通路側。制作データは「制作者:かば山製作所」しか示されていなかった。
1/700スケール MANニュールンベルク戦車工場のジオラマ展示のブース内側からの眺め。
コレを見つけて、1/700スケールの鉄道車輛も製品化されているのか? と思いブース内を物色したが、1/700スケール製品は軍用車両や艦艇系などミリタリー系が展示されているのみだった…。
しかし、コレらの中にあったミリタリー系っぽくない「ストラクチャーセット7(工場・プラント設備)」が目に留まったので、ジオラマ的に何かに使えそうな気がしたから、その写真を掲載しておこう。

ストラクチャーセット7(工場・プラント設備)は1/700スケール。タンク識別用デカールは付属しているけれども、HPの製品情報によると未塗装キットらしい!? 工場前に並んでいる軍用車両は付属していない。
スケールは1/700だけれども、ジオラマの遠景とかに配置するのであれば問題なさそうな気はする。
株式会社ピットロード
https://pit-road.jp

■プラッツ
鉄モノではないが、筆者個人的に好きなカプセルトイ建機コレクションホボ1/150Nスケール車輌が、昨年までは展示の常連だったが、この度の建機モデル展示は1/50~1/87スケールだけで1/150スケールはなかった。
ただ、その建機モデル展示スペースの対面スペースに「ジオクレイパー」なる、自分だけの都市空間を自由に構築できる各種情景を表現したピースを揃えたモデルのシリーズが展示されていたので、これをご紹介。

左のパネルがいっぱい並んでいるのがジオクレイパーで、各約1/2500スケール。ジオクレイパーが何たるかは、写真内下方の説明文を読んでいただきたくお願いする。右は、タイトル写真になった東京駅丸の内駅舎で4ピースの区画に建っている。
タイトル写真は、ここに展示の「東京駅丸の内駅舎」の駅舎のアップになる。
そして、ほぼ1/150スケール建機モデルではないけれども、「CAT建機のミニチュアが付いたキーホルダー!!」の写真も載せておこう。

キャタピラーCAT社の建機ミニチュアが付いたキーホルダー6種。右のモーターグレーダが1/50スケールなので、これと比べるとキーホルダーのだいたいの大きさが実感できると思う。
スケール表記はないけれども、建機モデルの大きさは「手のひらサイズ全長約6cm!」とのことだ。

有限会社プラッツ
https://platz-hobby.com

■さんけい
みにちゅあーとキットのSankei。
この度も1/150スケール「なつかしのジオラマシリーズ」の一部ラインナップが展示されていた。

上の2段がこの度の1/150スケール建物の完成見本展示。
筆者個人の意見になるけれども、1/150スケール洋館シリーズ「札幌時計台」の完成見本も見たかった(笑)。
スタジオジブリ作品シリーズ1/150スケールに蔦屋敷を発見したので、その写真も載せておこう。

スタジオジブリ作品シリーズ1/150スケール キキとジジの家(オキノ邸)完成見本で、蔦に覆われている。
1/150スケール キキとジジの家(オキノ邸)のキット内容は判らないが、下の写真にある草の素材のパウダーと同様のモノが入っているモノと思われる。

コレは蔦屋敷のキットではないが、手前がスタジオジブリmini「トトロとサツキとメイ」Non-scaleキットのパーツ内容になり、その手前右が草の素材のパウダー。右奥は、みにちゅあーとmini「小さな教会」Non-scaleで、コチラも庭に草が生えている。
株式会社さんけい
https://www.m-sankei.co.jp

■TTC
ブランド名は「takeda」。
まずのご紹介は「タケダモケイ商品を使って作成した…」Nゲージのジオラマ・エンドレスレイアウト。

ジオラマレイアウトの駅のイメージは「江ノ電 鎌倉高校前駅」っぽい。
そして3Dフルカラー出力フィギュアの数々。

左のパッケージングされているのが1/150スケール。右は1/50、1/64、1/80、1/100、1/200各スケールが揃っている。
右のクリアケースの中の手前が1/150スケール、奥が1/80スケール。コレらの大きさから他のフィギュアのだいたいのサイズがイメージできるカナと思う。
結びはジオラマ素材をご紹介。

takedaの情景素材展示スペースの全景。
takedaはジオラマ用品や素材の企画販売だけでなく、製図機器や画材などの開発製造メーカーであることを申し添えておく。

TTC株式会社 タケダ事業本部
https://www.takeda-edu.jp

■VIC
VIC HOBBYは模型用水性塗料のVICカラーのメーカーだが、そのブースの一角に1/64スケール CR400AF-R完成見本が展示されていた。

「PRE-COLORD 分色」とは!?
中国の簡体字を日本のPCで記すのは大変なので、製品名の漢字は写真内を参照ヨロシク。

株式会社VIC CR400AF-Rが出ている公式X
https://x.com/VIC16000850

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。