世界遺産吉野山への玄関口駅~索道乗り換えスタイルを眺める

鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内

当初は観光列車終着駅の櫛形ホーム車止め拝見…のつもりの訪問だったけれども、現地に着いてから「近鉄吉野駅~吉野ロープウェイ千本口駅連絡道を歩く」に企画を変更した記事だったりする(汗)

[場所]近鉄吉野線 吉野駅・吉野ロープウェイ 千本口駅

久々の終着駅探訪になる。
と、いうことで近鉄1,067mm(3ft6in)ゲージ線南大阪線系統の吉野線終着駅の吉野駅拝見。そして、せっかくなので同駅から南へ約150mの地点にある吉野ロープウェイ千本口駅までの小径を歩いてみた。
と、冒頭にて記したけれども、その前にまずは近鉄吉野線で吉野駅まで向かう途中に、前方展望にて目に付いた2景を紹介していこう。

吉野線下り電車よりの前方展望2景

■福神駅

福神駅の橿原神宮前側の前方展望。ココから眺めると山間の駅のように見えるけれども、実は右の丘の上には宅地が広がっている。
駅舎や階段のスタイルの斬新さは印象的だが、駅名の「福神」でも話題になりそうな駅でもあろう。

■六田駅

六田駅下り線からの吉野方の前方展望。列車がいるのが本線で、電車は6200系6209F。
単線の中間交換駅でコレ程の長さの車庫線を有している駅は数少ないのではないだろうか。線路配線などが何かの参考になればと思い撮ってみた写真でもある。

吉野駅の構内を探訪

近鉄吉野駅は吉野線の終着駅なことは冒頭で記したが、この吉野駅は1928年(昭和3年)3月25日に吉野鉄道の終着駅としてこの地にが開業した。その後に幾多の変遷を経て、1944年6月1日に近畿日本鉄道吉野線の駅となった。
では、吉野線の吉野駅構内を眺めていこう。
■吉野駅へ到着の前方展望
まずは下り電車からの前方展望にて、吉野駅への橿原神宮前側よりの進入シーンから眺めていこう。

場内信号を過ぎた先から眺めた吉野駅の配線。
イマの当サイトなら場内信号機から撮影するトコロだが、実は数年前の撮影のため、まだそこからは撮っていない点はお許し願いたい。

まずは右に分岐して、さらに左に分岐。
線路は5又に分かれているけれども、出発信号機は3個な点を、ココで覚えておいていただきたい。

3号線へと進入してゆく。
そして3号線の車止めが見えてくる。
ホーム上屋は2号線と3号線のみに掛かっている。

2号線と3号線は頭端式ホームで、その両側には1号線と4号線が敷設されていて、同一平面の片面ホームでコレらは皆んなつながっている。なお、車止めの先に立つ架線柱&架線終端部を撮っているのはコチラ側のみ…ナゼ反対側は撮らなかったのだろう!? 右の電車は6620系。
頭端部から改札口方を眺めた光景。上にパタパタがあるが、数年前の撮影なので、現状はどぉなのかとグーグルマップで調べたトコロ、2026年9月時点で未だパタパタだったので、古い写真云々の言い訳なく、このまま掲載させていただいた。

■車止めを眺める
まずは1号線の車止めから…。

1号線の車止め。左のブルーの壁の向こうにもぉ1線…保線機械の留置線が敷設されている。
なお、この1号線の左隣にもぉ1本線路が敷設されているのだけれども、それは保線機械の留置線のため、この車止めはプラットホームから間近に眺めることはできない。なので写真はない(汗)。
では2号線と3号線の車止めを、プラットホーム側よりラッチ(改札口)方に見た向きから眺めていこう。

2号線の車止め。
3号線の車止め。
次は、ラッチ側からプラットホーム方を眺めていこう。

櫛形ホームの真ん中からの橿原神宮前方の眺め。左は6200系6203F。右は16600系Ace。
2号線の車止め。電車は16600系Ace。
3号線の車止め。電車は6200系6203F。
4号線ホームは立ち入りしずらい雰囲気だったので、4号線の車止めの写真は撮っていない(汗)。
本来は、終着駅の頭端式ホームの車止めを紹介する記事にしようと思っての訪問だった…。のだけれども、なぜか駅到着後に駅前までも訪ねることにした。なのでそぉすると、この時点において吉野駅の外観を含めた全貌も眺めたくなったわけだが、その流れで、これのレポートを思い立ったのが駅到着後だったため、前方展望にて場内信号を撮らなかった。…と、そちらの言い訳もココにてさせていただく(謝)。

■プラットホームの施設を眺める
それでは、終着駅櫛形ホームを車止め側からプラットホーム向きに眺めていこう。

2号線の車止め側からの橿原神宮前方の眺めで、左が櫛形ホームの真ん中のプラットホーム。信号機は右から、1号線出発信号機、2号線出発信号機、3号線出発信号機は左の普通電車のクーラー上にチョコンと見える白い柱に設置されている。
続けて、終着駅櫛形ホームを真ん中のプラットホームから車止め向きに眺めたトコロ。

真ん中のプラットホームから眺めた、電車が居る時の光景。左が2号線で電車は16600系Ace。右が3号線で電車は6620系。
電車が居ない時の光景。
そして、真ん中のプラットホーム端からの橿原神宮前方の眺め。

2号線・3号線ホームのいわゆる真ん中のプラットホーム端からの橿原神宮前方の眺め。信号機の番線表示標は「二号線出発」と表記されている。電車は6620系。
直進の線路が2号線で、到着の普通電車は左の3号線に到着する。
右の左分岐は1号線で、さらに右に保線機械の留置線への左分岐のトング部分が見えている。

3号線・4号線ホームに数年前には立っていた駅名標など。
コチラの駅名標と「ごあんない」板は、上り電車でいうトコロの後ろから2両目付近に撮影当時は立っていた…のだが、最新のグーグルマップに拠ると現在は「ごあんない」板の方は何処かへ移動してしまったようだ。
この「ごあんない」板に拠ると、吉野駅付近一帯は「下の千本」と呼ばれる土地とのことだ。

吉野駅前~吉野ロープウェイ千本口駅を歩く

吉野山は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の3つの霊場の一つで、2004年7月に登録されている。
吉野駅は、この奈良県側の玄関口の一つとなっている。

■駅前広場を眺める
吉野駅駅舎は、プラットホーム側から見て、頭端ホームの車止め群の先にコレらを覆うようにデンッと建っており、それもプラットホーム床面~駅前広場の路面までフラットのレベルで階段など段差がない構成なので、将に終着駅という趣きのレイアウトになっている。

吉野駅駅舎は頭端ホームの先に建っている。プラットホーム床面~駅前広場路面までがフラットな構造なのも終着駅ならではだろう。なお、ラッチには現在PiTaPa・ICOCAの簡易改札機が設置されている。左(西)側に建っているのは吉野山観光案内所。右(東)はお土産屋さんの手前端。
駅舎のラッチ外の駅前広場側に掲げられている駅名板。
吉野駅駅前広場には土産物店が並んでいて、いかにも観光地という空間が展開している。

駅舎から眺めた駅前広場。左(東)側にはいかにも観光地のお土産屋さんというお店がズラリ並ぶ。写真奥の赤いコーンの右手(西)から吉野ロープウェイ千本口駅へ至る小径が始まっている。
上写真では観光地らしいニギワイの光景が全く感じられないが、それは初秋の頃の夕刻の撮影のため…というのがあるだろう。
この度の記事では、最近の吉野駅などの状況を把握するために、グーグルマップの投稿写真をかなり拝見させていただいているが、それらの中で、春の桜のシーズンの写真は実際どれも凄い人出で、サスガ有名観光地の玄関口…という様相を呈していた。
また、まもなく紅葉シーズンを迎えるので、秋のニギワイが見られることだろう。
お土産店の前を抜けた先の右手に吉野ロープウェイ千本口駅へ至る上り坂の小径の入り口があり、そこから100mほど先のトコロに千本口駅がある。

■駅前広場から吉野ロープウェイ千本口駅へ
上写真フレーム外の右側には「吉野山観光案内所」が建っている。

駅前広場の右(西)側に建つ吉野山観光案内所。
そしてこの吉野山観光案内所の右脇にはピンクの郵便ポストが立っていて、その手前のマンホールの蓋は桜の花のデザインマンホールになっている。

ピンクの郵便ポストは「桜のまち」をアピールしているとのこと。
桜の花のデザインマンホールのアップ。
写真3枚上の吉野山観光案内所の前にマップ案内版が3枚写っているが、この他にも駅前広場右(西)側~吉野ロープウェイ千本口駅までの道の脇にはマップ案内板や碑が並んでいるので、それらを手前から順に眺めていこう。
まずは吉野山観光案内所前の3枚から…。

Yoshinoyama Mite-Aruki (Walking Map)。次写真の吉野山みてあるきのEnglish版。
吉野山みてあるき。上のウォーキングマップの日本語版。
吉野山寺宝めぐり。
そしてこの先(南側)にあるマップ案内板と歌碑。

紀伊山地の霊場と参詣道 吉野山。
天武天皇の歌碑。細かいトコロを書きたい気はあるねんけれども、ココでは記さないでおく。
吉野歴史ウォーク 蓮如上人の道。
吉野歴史ウォーク 大塔宮護良親王の道。
近畿自然遊歩道。
コレまでの写真が駅前広場右(西)側のマップ案内板と歌碑になる。
上写真の「近畿自然歩道」のマップ案内板前から北向きに眺めた駅前広場の写真も載せておこう。
この左手(西)に吉野ロープウェイ千本口駅へ至る上り坂の小径の入り口がある。

駅前広場の南側から北向きに眺めた光景。中央が吉野駅駅舎。左が吉野山観光案内所。右がお土産屋さんが居並ぶ側。
ここからは吉野ロープウェイ千本口駅へ至る小径の風景と、その道沿いにあるマップ案内板のご紹介。

吉野山観光案内図。吉野ロープウェイ千本口駅へ至る小径の入口に立っていた…が、グーグルマップを見ると、現在はココにはないようだ。
小径は上り坂で、この道に入ると約100mほど先に吉野ロープウェイ千本口駅が見えてくる。

吉野ロープウェイ千本口駅へ至る小径を少し進むと、千本口駅が見えてくる。
いよいよこの探訪のゴール地点である吉野ロープウェイ千本口駅は間近。ここで、千本口駅の右に延びている山道の存在を覚えておいていただきたい。

吉野ロープウェイ千本口駅の駅舎。
こぉして吉野ロープウェイ千本口駅に到着した。

上写真の左に掲げられているマップ案内板のアップ。国立公園 吉野山 バス停・観光案内図。
この度は吉野ロープウェイに乗る予定はなかった…のだけれども、ゴンドラの写真は撮りたい…というのは心情で、結果として写真3枚上に写っている右の山道に入ったトコロ…コレが正解で、吉野ロープウェイのゴンドラの写真を撮ることができた。

写真3枚上の駅舎右の山道の途中からケーブルカー(索道)のゴンドラが眺められる。コチラは「かえで」カラーで、もぉ1両のゴンドラは「さくら」カラーを纏っている。
吉野ロープウェイは、この千本口駅-吉野山駅 間に敷設された349mのつるべ式ロープウェイ(索道)で、1929年(昭和4年)3月12日に開通した。現在は吉野大峯ケーブル自動車が運営している。
2012年には日本機械学会により「機械遺産」に認定されている。
吉野ロープウェイは運行日注意ということで、桜・紅葉シーズン以外は、金・土・日・月曜・祝日(曜日による)のみの運行になる。
吉野大峯ケーブル自動車株式会社HP ロープウェイのご案内
https://www.yokb315.co.jp/ropeway.php

筆者のお楽しみ…近鉄沿線探訪の後は…

なお、これらの写真を撮った後には大阪上本町ハイハイタウン内の「鉄道バー 駅」へ直行したことはココだけの話(見覚えある文章である)。
さて、この日もその後に「鉄道バー 駅」へ立ち寄ったのだけれども、なんとお客として2代目高知県住みます芸人のシナモンさんが居たので写真を撮らせてもらった。

鉄道バー 駅 の前に立つシナモンさん。右の駅名板が、大阪のお店なのに「ふなばし」なのは、以前マスター(お店では「駅長」と呼ぶ)は、別の仕事をしていた時に転勤で千葉県に居たことがあるため…のコレクション。
シナモンさんプロフィール
https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=8712
シナモンさんは高知県住みます芸人ということで、本拠地は高知県だけれども、大阪に用事で来阪した時の夜には「鉄道バー 駅」へ立ち寄ることが多いそうだ。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。