さんてつが「洋風こたつ列車」を旧南リアス線区間で運転する

三陸鉄道36-R形を宮古から盛岡~花巻経由でハルバル回送して対応

[場所]三陸鉄道リアス線 盛-釜石

三陸鉄道(本社:岩手県宮古市)は2019年10月13日に襲来した台風19号被害により、当記事アップ日の12月11日時点で 旧・山田線の釜石-津軽石間、旧・北リアス線の田老-久慈 間が運休しているが、上記の運休区間を見てもらえれば、旧・南リアス線の盛-釜石 間は通常ダイヤで運転されていることが解るだろう。

盛駅南方の跨線橋から眺めた三陸鉄道運行本部大船渡派出所(車庫)。旧・南リアス線区間は通常運転が行なわれている。←実は台風19号襲来前の写真。車輛は左から、36-700形×2、36-100形、36-R形R3。
そこで、三陸鉄道では、現在運行しているこの盛-釜石 間に「洋風こたつ列車」を2019年12月~2020年1月までのうち計15日間走らせることになった。

旧南リアス線の「洋風こたつ列車」に使用される予定の三陸鉄道36-R形R1・R2で、田老駅にて撮影。台風19号襲来時の2019年10月13日には宮古にいたため、~盛岡~花巻~を経由して旧南リアス線まで回送された。なお、タイトル写真ともども旧・北リアス線田老駅での撮影のため背景などは異なるので運転イメージ。
洋風こたつ列車」の運転日は2019年12月14日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日)・28日(土)・29日(日)、2020年1月4日(土)・5日(日)・11日(土)・12日(日)・13日(成人の日)・18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)。
運転時刻は、盛11時30分発→釜石12時30分着、釜石13時05分発→盛14時05分着で、途中、綾里・恋し浜・三陸・唐丹に停車する。
洋風こたつ列車」の利用料金は、全車指定席で、乗車する区間の運賃と座席指定料金300円+ランチ・スイーツ(選択)の合算になる。
ランチ・スイーツの種類および料金は、特製三陸極み弁当4000円・いわて恵みづくし1500円・彩り浪漫1000円・スイーツBOX500円。
ご予約は、三陸鉄道(株)盛駅 0192-27-1504(9時~17時)電話予約のみ。乗車日の2ヶ月前の9時から受付開始。乗車日の3日前に予約締切(食材準備の都合による)。
車内では、ハイカラさんアテンダントによる紙芝居披露のアトラクション、絵馬用ホタテ貝の販売(200円)、記念乗車証プレゼントの催しがある。

洋風こたつ列車」の始発となる盛駅。プラットホームにハイカラさん(袴の女性)の姿が見える。車輛は36-700形×2。なお、盛駅南約200mの地点にある「BRT専用道の警報機が鳴る踏切」を姉妹サイトBusfan.jpで紹介しているので、合わせて見ていただけるとありがたい。

三陸鉄道運休区間の運行再開の見通しは?

さて、当記事アップ日時点での運行再開の見通しだが、旧・北リアス線の田老-田野畑 間が2019年12月28日(土)に運行を再開できる見通しで、旧・山田線の陸中山田-津軽石 間が2020年1月16日(木)に運行再開予定、残る旧・山田線の釜石-陸中山田 間と旧・北リアス線の田野畑-久慈 間は2020年3月中の再開目標としている。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。