会場巡りで目にした展示物のうち、鉄道模型に何かのカタチで使えそうな出展があったブースを続篇としてご紹介
[場所]東京ビッグサイト
東京都江東区にある東京ビッグサイト において「第63回 全日本模型ホビーショー」が2025年10月17日(金)~10月19日(日)の3日間(一般公開日は18日・19日のみ)に、日本プラモデル工業協同組合の主催で開催された。
ということで17日の業者招待日に訪ねてきたので、ショー出展各ブースの中から、鉄道系模型に関わりそうな展示品を抜粋したリポートをお届けしよう。
全日本模型ホビーショーは、第63回も東京ビッグサイト南館にて開催された。 さて、鉄道車輌模型をメインに展示していたブースは前篇 にてすでに紹介済なのはご存知の方も多いと思う。ということで、そちらも併せて見ていただけたら有りがたい。
なお、記事内において、特にスケールの表記がないモデルに関してはフリースケールなことを申し添えておく。
ちなみに、この後篇でのブースの掲載の順番はアルファベット順になっている。
■クラウンモデル
クラウンモデルは、エアー&ガスGUNで有名なメーカーで 、この度もそれらの玩具GUNがメインに出展されていたけれども、そのブースの一角にMINIRAMA~NEXT~大阪×東京と、箱庭風ミニラマ旅シリーズを展示していた。
手前がMINIRAMA~NEXT~大阪×東京。奥が箱庭風ミニラマ旅シリーズ。 そしてその隣に展示されていたのが「UFO」シリーズ(参考出品)。
牧場に現れたアダムスキー型タイプのUFO。発売予定のキットにはドコまでのパーツが入っているのかは気になるトコロ。 コチラは空飛ぶ円盤風のUFO。 この「UFO」をクラウンモデルが展示したコンセプトは「かつて『お化けシリーズ』などのオリジナル商品を展開していた『クラウンモデルのプラモデル』を、令和の時代に新たな形で復活!」なのだそーだ。
なお、ショー当日時点では「参考出品」で、「価格、発売時期未定」とのこと。
ちなみに、当サイトが「UFO」シリーズを掲載した趣旨は、牛のフィギュアが気になったから…コレ1/150Nスケールに見えたので、牧場とかのジオラマ用にコレのみで製品化してくれたら嬉しいなーっと思ったのはある(笑)。
株式会社クラウンモデル
https://www.crown-model.co.jp
■国際貿易
国際貿易は航空機モデルAvioni-Xやモデルカーが有名だけれども、当サイトでは「プルプラ」を紹介。
手前がプルプラシリーズの展示。 次回新作情報としては「E5系はやぶさ+E6系こまち」コンプリートセットに注目!
E5系こまち+E6系はやぶさコンプリートセットは、写真上のデザインのパッケージにて発売されるようだ。 この製品は、先頭車各1両に連結器が付くセットでの発売になるとのことだ。
株式会社国際貿易
https://www.kokusaiboeki.co.jp
■カツミ
鉄道模型のカツミ「KTM」が、1/80HOゲージ16番スケールの鉄道車輌模型を展示。
KTMブースの展示車輌で、すべて1/80HOゲージ16番スケール。奥は、伊豆箱根鉄道7000系YOHANE TRAINとOver The Reinbow号。 ということではあるが、筆者的なホビーショー名物となりつつある、訪れた時に展示模型車輌が何処かに遊びに行ってしまうという現象が、このKTMにおいて起きてしまった(泣)。
京急1000形ステンレス車と、手前は謎の展示線路。 手前の線路には、ナニが展示されていたのか? いまとなっては謎だが、まぁイイか。それよりもせっかく綺麗に並べた展示品を、ナゼわざわざショー当日に展示車輌を別の場所へ持っていって撮影しなければならないのか!? それも東京での話である。おそらく特権階級のメディア(笑)が別の場所にて撮っているのだろうが、どうせコネがあるだろうから、ショーの日には交渉だけして、別の日にメーカーを訪問して撮れば良いじゃん…とは毎回思う。
手前は1/80スケールISUZU GIGA+鉄道コンテナ積載用セミトレーラー。右が製品状態。コンテナは付属しません。左は「試しに塗ってみましたサンプル」。後ろは1/80スケール12ftコンテナキット2個入。 KTMの新製品情報。しつこく記すが、すべて1/80HOゲージ16番スケール。 なので、残っていた(笑)車輌と、トレーラーと、掲示の発売予定品ポスターのみの掲載になってしまった(汗)。
株式会社カツミ
https://www.ktm-models.co.jp
■M.S Models
M.Sモデルスは、1/35スケールのミリタリーモノのディテールアップパーツが主なメーカーだが、情景素材や塗料も出している。
この度は、それに加え「猫好きが認めるネコ」シリーズの展示もあったので、それも紹介しておこう。
まずは情景素材。
M.Sモデルスブースの情景素材展示スペース側全景。 M.Sモデルスブースの情景素材展示スペースの正面からの眺め。 上写真右の眺め。 上写真の上段右のアップ。 上写真の上段左のアップ。 5枚上の写真右側面の展示。 次は塗料類。
M.Sモデルスブースの接着剤と塗料関連の展示スペース。 そして「猫好きが認めるネコ」シリーズ。
猫好きが認めるネコシリーズ、1/12スケールと1/16スケール。 猫好きが認めるネコシリーズ、1/20スケール~1/72スケール。 1/72スケールが、ギリ鉄道模型の16番1/80スケールに使用できる(個人の感想です)かな? という大きさになろうか!?
M.S Models Web Shop
https://www.msmodelswebshop.jp
■ノエルコーポレーション
ここ例年、ノエルブースでは1/150スケールの超電導リニアL0系をエンドレス・レイアウトに猛スピードでグルグル走らせているが、この度のエンドレス・レイアウトにはオメガ(Ω字)カープが加わった。
Nゲージスケールのリニアガイドウェイ(線路)にオメガカーブキットが登場。 Nゲージスケールのリニアガイドウェイ(線路)エンドレス展示全景。 そしてC62 17SLのフローティングモデル(磁力浮上ディスプレイ)。
フローティング(磁力浮上)モデル展示スペース全景。 上写真の中央左のアップ。 以前のC62タイプSLのフローティングモデルは「銀河鉄道999」だったから違和感がなかったけれど、実際に存在したC62 17SLだと、何か不思議な感覚になる。
株式会社ノエルコーポレーション
https://www.noel.ac
■プラッツ
鉄モノではないが、カプセルトイ建機コレクションはホボ1/150Nスケール車輌やジオラマに合わせられるサイズ(個人の感想です)なので紹介しておこう。ちなみに左のダックスは1/24スケール。その下はカプセルトイなべ・ねこになる。
右がカプセルトイ建機コレクション。 それと、1/12スケールザ・盆栽プラモデルは、スケールこそ大きいがジオラマとかで家の庭木の情景素材に使えるのではないか(個人の感想です)と思い、載せておく。
1/12スケールザ・盆栽プラモデル。近くにサイズを比べられる対象がなくて、大きさが解りづらい写真で申し訳ない。 有限会社プラッツ
https://platz-hobby.com
■さんけい
みにちゅあーとキットのSankei。
奥が「なつかしのジオラマシリーズ」1/150スケールのラインナップ。手前右は「情景シリーズ」1/80・1/87スケール、「なつかしのジオラマシリーズ」1/150スケール、みにちゅあーとプチ1/220スケールの新製品情報。 この度のショーでは「どこかで見かけた日本の魅力を…」という「Japamini」を発表。
下半分が、「Japamini」のラインナップ。 組み立て前の商品の中身も展示されていた。
Sankeiみにちゅあーとキットのパッケージスタイル(右)と、中身(左)。 株式会社さんけい
https://www.m-sankei.co.jp
■TTC
ブランド名は「takeda」。
takedaの情景素材展示スペースの全景。 まずはジオラマ素材をご紹介。
上写真の上の方のアップ。 上写真の下の方のアップ。 そして3Dフルカラー出力フィギュアの数々。
中央が3Dフルカラー出力フィギュア製品のラインナップ。右は製品では無くて、3Dスキャナによる撮影体験によるフィギュアと思われる。 スケールは1/50、1/64、1/80、1/100、1/150、1/200が揃っている。
1/150スケール6体セットのパッケージは人物写真が大きいが、その手前に入っているのが1/150スケールのフィギュア。 3Dフルカラー出力フィギュアの各スケール揃い踏み。 これだけ様々なスタイルの人物が揃うと、ジオラマに躍動感を加える要素が増えそうだ。
TTC株式会社 タケダ事業本部
https://www.takeda-edu.jp
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅 』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。