遮光器土偶が出入口に仁王立ちする津軽の駅

津軽地方で、もぉ一つの日本史の古代東日流を懐古する…超珍重(笑)不定期2回シリーズ

[場所]JR五能線 木造駅

遮光器土偶とは…まぁ中学校の社会科の教科書の縄文時代の項にも出てくるので、イマさら説明する必要はないとは思うが、何たるか? を、復習の意味を込めて、まずは、JR五能線 木造駅の北西約1kmの位置にある「つがる市縄文住居展示資料館 カルコ」に展示の遮光器土偶のレプリカと、その展示説明板を掲載しておこう。

つがる市縄文住居展示資料館 カルコに展示されている遮光器土偶のレプリカ。
その遮光器土偶の説明板。
この写真にて、遮光器土偶の詳細は省略させていただく。
そして、訪問場所は一旦JR新青森駅に翔ぶが、そこに展示されていた遮光器土偶スタイルの「土偶ねぶた」の写真も載せておこう。

JR新青森駅コンコースに展示されている「土偶ねぶた」。ネブタまつり直前の訪問時の写真のため、アップ日時点ではイメージになってるかも(汗)。

木造駅は、つがる市の中心駅

JR五能線と聞くと、日本海岸沿いの岩場に沿って敷設された単線非電化路線のイメージが強いが、青森県側の 川部-鯵ヶ沢 間はコチラも単線非電化であるけれども、田園地帯を走り、南西方(区間にもよります)にはその田園の先に岩木山(津軽富士)が眺められる車窓風景が続いている。その真ん中付近に位置するのが、津軽鉄道の乗り換え駅として有名な五所川原駅だが、木造駅を最寄りとするつがる市は、この五所川原から西に5kmほどの場所にある。
では、まずJR五能線木造駅から眺めていこう。

■木造駅の駅舎は北側に建っている
木造駅は、かつては交換駅だったことが、そのスペースなどの要素から窺えるが、現在は1面1線の棒線駅になっている。そして、駅舎は、その北側に建っている。
まずは、その駅舎なりを眺めていこう。

木造駅のプラットホーム側からの眺め。手前が五所川原方、奥が鯵ヶ沢方。電車(笑)はGV-E400系。
改札口脇で遮光器土偶が出迎えてくれる。
駅名板にも遮光器土偶。
駅舎の北東方からの眺め。
駅舎の正面、北方からの眺め。
駅舎の北西方からの眺め。
この遮光器土偶の眼だけれども、LEDが仕込まれていて、なんと列車が接近すると、ソレに合わせてコノ眼が7色4パターンに点滅するようになっている。

眼に注目。赤。
眼に注目。緑。
駅舎内の待合室内には「つがる市観光案内所」が設置されていて、お土産物なども売っている。そのような駅舎内の気になった展示を載せておこう。

顔をハメられるのは右の人物のトコロ。
「西津軽に汽笛が響いた日」パネルの上。
「西津軽に汽笛が響いた日」パネルの下。

木造駅周辺を「町ぶら」してみた

見出しでは「町ぶら」と記したけれども、実のトコロ、冒頭で紹介の「つがる市縄文住居展示資料館 カルコ」を訪ねるべく向かった道すがらの光景になる(笑)。
ということで、写真は木造駅から近い物件順に並べている。

駅舎の西方スグにある縄文公園。
木造駅駅前広場に設置されている案内板。
道中に建っていた洋風建物。
町内の掲示板にも遮光器土偶のモニュメント。
マンホールの蓋にも遮光器土偶。
そして目指す「つがる市縄文住居展示資料館 カルコ」は、つがる市役所に隣接するように建っている。

つがる市縄文住居展示資料館 カルコ を訪問

木造駅は亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶をモチーフにしているとのことで、元来なら木造駅から北北西約10km地点にある「亀ヶ岡石器時代遺跡」を訪ねるべきであろうが、駅から徒歩圏内ではないとの観点(本サイトにおける鉄道モノ以外訪問基準の筆者ルールです)から目指すことはせず、駅から歩ける範囲内に、それなりの資料があるであろう展示施設を探したトコロ、「つがる市縄文住居展示資料館 カルコ」が浮かび上がってきた。

「つがる市縄文住居展示資料館 カルコ」の外観。
「つがる市縄文住居展示資料館 カルコ」の玄関脇で、縄文式土器と遮光器土偶のレプリカが出迎えてくれる。
その館内を眺めていこう。

縄文遺跡群の説明プレート。
1F奥に展示されている遮光器土偶のレプリカ。冒頭に掲載の写真と同じ土偶。その右前。
その左前。
その左後ろ。
その右後ろ。
さりげなく置かれた遮光器土偶のレプリカ。
縄文時代後期の住居。
2階のワイドな展示スペース。
写真内の出土品は、プレートを読んで字の如し。
縄文土器のいろいろ。
縄文土器の「縄文時代晩期の文様変遷」。
お土産のラインナップ。
なお、「つがる市縄文住居展示資料館 カルコ」の館内写真は、本サイトへの掲載許可を取った上で撮影していることを申し添えておく。

つがる市縄文住居展示資料館カルコURL
https://www.city.tsugaru.aomori.jp/soshiki/kyoiku/bunkazai/sihakukan/6521.html

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。