全日本模型ホビーショー第63回…マイクロエース篇

しなのマイクロ+アリイ=MICROACE…埼玉県に本社を置くメーカー

[場所]東京ビッグサイト

東京都江東区にある東京ビッグサイトにおいて「第63回 全日本模型ホビーショー」が2025年10月17日(金)~10月19日(日)の3日間(一般公開日は18日・19日のみ)に、日本プラモデル工業協同組合の主催で開催された。
このことは、2025年10月23日アップ「全日本模型ホビーショー第63回…鉄道系展示巡覧:前篇・後篇」で報じているけれども、その記事の中で「出展メーカー名の末尾に『♥』が付いているブースに関しては、いずれ単独にて、不定期ながら紹介予定…」と予告してあったが、その流れでのブース展示品の中から、この度は「マイクロエース」のブースを紹介していこう。

マイクロエースのブースの中心に展示されていたNゲージジオラマレイアウト。シャッタースピード1/60で撮ったため手前の車輌の形式は解らず? 奥は京王9000系。
「マイクロエース」は、元しなのマイクロとアリイが組み合わさったブランド名であるが、そこから2004年に設立された新会社名なことは、当サイトの読者の皆さまご存知と思う。
この度の記事では、さらにその後にこのマイクロエースが引き継いだ河合商会の「箱庭シリーズ」の中から1/150スケールの「田舎の駅」と「山の温泉宿」を、まずはNゲージ車輌よりも先に紹介していこう。

箱庭シリーズ

■No.10 田舎の駅

「田舎の駅」の線路側&踏切側。緑色の台も付属している。
「田舎の駅」は2025年12月30日アップ「静岡ホビーショー第63回…マイクロエース篇」で四面を紹介しているが、この全日本模型ホビーショー第63回のレポートでは展示配置の関係から撮影可能だった3面の掲載に留めさせていただく。

線路側の待合室方。レールは質感あるが、コレもプラ製で制作者により塗装を施したモノ。
前回は記さなかったが、「田舎の駅」はプラモデルで、キットは茶色成型色(未塗装)になっているので、組み立てはもちろんだが、塗装も必要とする。

駅前広場側の待合室方。プラモデルなので、あくまで着色後・完成見本な点を申し添えておく。
駅舎やプラットホーム・柵類が未着色なのはもちろん、線路や踏切類も未着色だが、緑色系の付属品はそのままの色で使用できるようになっている。
また、プラットホームと駅舎は分離できるようにも制作できるので、普段は展示線路として飾り、御座敷レイアウトで遊ぶ時などには駅舎のみ外してストラクチャーとして使用することもできるだろう。

■No.11 山の温泉宿
この度は、屋根や川を異なるパターンに制作した2タイプの完成見本が展示されていた。
コチラも前回は記さなかったが、プラモデル・キットで、躯体やパーツはホボ茶色成型色(未塗装)になっている。

屋根の小岩が多く、川が細い方の左前方。
「山の温泉宿」は建物やつり橋とそれに付属するパーツ、そして地面は茶色成型色で、台と杉の木はグリーン。パウダー類はそれなりの色で、なんと植物の種子(!?)まで入っている。

上とおなじ完成見本の右前方。川の両岸の草ボウボウは付属の植物の種を撒いたその後の結果。
川は「波板」と称する透明の波紋状になった透明プラ板を敷く方式。なので下に何も敷かないと台のグリーンが川底の代わりになり、上々写真のような水の雰囲気になる。

屋根の小岩が少なく、川面を付属の素材以外で制作してる方の左前方。
「山の温泉宿」の屋根の小岩を少なくした完成見本は川部分の石とかも地面ベースので、付属の素材を使用せずに製作した例。
とは言え注目点はその2箇所ではなく、植物の種を蒔く前の状態を見せたい展示だと思われる。

上とおなじ完成見本の右前方。川の両岸にボード地が出ているトコロの存在を覚えておいて欲しい。
上写真の川の両側の地面処理が無くボード地が出ているトコロにシートを敷いて付属の種を蒔く方式になっている。
とある憶測の一例だが、このプラモデルを買ったはイイが、制作せず箱ごと棚の飾りになってしまった場合(ウチでは別キットになるけれどもタマにある例)、何か異変が起きそうで、ある意味別の楽しみがありそう(←コラッ)である。
まぁマイクロエースの場合、この種子を付属する方式に実績があるので大丈夫なのであろうが…。

■風物詩シリーズ No.22 花見
箱庭シリーズではないが、風物詩シリーズNo.22「花見」1/32スケールが目に付いたので、せっかくなのでココにて紹介させていただく。

展示されていたのは完成見本。面白いと思ったのは桜の樹の表現。しだれ桜だろうか!?
コチラもプラモデルで、組み立てが必要な未塗装のキットになる。

Nゲージ車輌

マイクロエースと云えば、筆者的には「Nゲージ完成車輌」のメーカーというイメージが強く、そのような製品を数々出しているけれども、全日本模型ホビーショー第63回でのNゲージ車輌展示はディスプレイケース1個に留まっていた。

マイクロエースのNゲージ車輌展示のデイスプレイウインドー全景。「展示品は試作品です。」の但書がある。
ホビーショー系の記事に関して…に限ってではあるけれども速報性があまり無い当サイトでもあるし、さらに間もなく次の全日本模型ホビーショー第64回が開催(後述)されるのもあるので、Nゲージ車輌の完成見本の紹介については、サラッと眺めていくに留まっているコトをお許しいただきたくお願いしたい。

ディスプレイウインドーを左斜めから眺めたトコロ。
なお、この項で紹介の模型のサイズは、特筆がない限りはNゲージ1/150スケールなことを先に申し添えておく。

ディスプレイウインドーを右斜めから眺めたトコロ。
上写真などのディスプレイウインドー中段の上から2段目に展示されているのは京王9000系9707F 8両セットで、記事冒頭のジオラマレイアウトの奥に居た電車と同じだが、手前を走っていた謎の電車に該当する車輌はこの中には居なかった。やはりアレが何だったのか気になる!?
昨年のイマ頃は話題の渦中だった大井川鐵道E31形のアップは載せておこう。

手前の大井川鐵道E31形2両に関しては次写真にてプライスカードを載せるとして、奥2段は西武10000系 上4次車、1次車。その下の緑色の屋根しか見えない車輌はJRキハ183系1000番台時代のDS列車ゆふいんの森II世。一番上の棚に居るのが京王9000系なことは上でネタにしているので皆さんお解りだろう。
そして大井川鐵道E31形をサイドからプライスカードを入れて撮った写真。

まぁ、見ての通り。
では、Nゲージ車輌のデイスプレイウインドーの下段を眺めていこう。

「工作を楽しむシリーズ!」展示と、右上は「Nゲージ用別売オプション各種」展示。
下段では「工作を楽しむシリーズ!」MA’sクラフトなど制作キットやオプションパーツを展示。
その後列のアップを左から順に載せていこう。

左がレ5000形貨車完成見本などで、キットは車体のベース色が黒なので銀色の塗装が必要。右手前がタム5000形貨車完成見本、奥がテラ1形貨車完成見本で、コチラは3両のうち左から 未塗装/塗装済/塗装+ウェザリング見本。
コチラMA’sクラフトの貨車3種は未塗装/未組立のキット形式商品なことを申し述べておく。

右は下がマイクロカプラー。上がマイクロエース室内灯。 
さらにその右に展示されていたマイクロスピーカーシステム。
この下段の展示品の情報は、マイクロエースHPのトップページ>商品リスト>アクセサリーで辿りつける。

プラモデル

マイクロエースのプラモデルの中にも鉄道モノのラインナップがあるので、それもコチラで紹介しておこう。
まずは1/50スケール蒸気機関車シリーズの3両。

上から、C62、C57、C51。
1/50スケール蒸気機関車シリーズはアリイブランドのイメージが強いけれども、いまはマイクロエース製品として発売されている。
そして、1/80スケール103系高運転台車。

未塗装キットなので、上の京浜東北線色は作例見本。下段ではコアレスパワートラックを小加工により取り付けることで走行可能になることを紹介している。
この1/80スケール103系高運転台車は鉄道モノでも2024年秋に発売された生粋のマイクロエース製品になる。
ちなみにMA’sクラフトシリーズの製品でもあるが、プラモデルの項に入れさせていただいた点をご理解いただけたら幸いだ。

マイクロエースHP
www.microace-arii.co.jp

マイクロエースX(旧ツイッター)
https://x.com/MICROACE_SALES

マイクロエースも出展する全日本模型ホビーショー第64回2026年10月3日・4日に開催

この度紹介のマイクロエースを含む国内鉄道模型メーカー多数がブースを出展する「全日本模型ホビーショー第64回」が、2026年10月2日(業者招待日)・3日(土)・4日(日)に東京ビッグサイト西展示棟3・4ホールで、入場有料にて開催される。

2023年開催の全日本模型ホビーショー第61回会場の俯瞰。
開催概要は下記URLにて。
全日本模型ホビーショー
https://hobbyshow.co.jp

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。