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震災復興を願うスタンプ

スタンプを押しに行くことが

東北の鉄道を救う一助になる!

ちょうど1年前のこの日3月11日、東日本大震災によって多くの人々の命が失われたばかりか、東北地方の鉄道は津波によって失われたところも含め、莫大な被害を受けました。ただでさえ経営が苦しかった東北地方のローカル線は窮地に陥り、とくに太平洋沿岸地域の路線は復旧のメドが立っていないところもあります。

この救済として様々な試みがなされていますが、「みちのく鉄道応援団」では、震災復興をメッセージに入れた駅のスタンプを寄贈しました。鉄道に乗ってスタンプを押しに行くことが、窮地にあえぐ鉄道を救う一助になるわけです。
スタンプは会津鉄道の芦ノ牧温泉と阿武隈急行の福島駅ですが、現在のところ下記の駅にスタンプの寄贈が確認されています(STATION STAMPサイトより)。

仙台空港鉄道(せきのした・美田園・仙台空港)
福島交通(桜水・飯坂温泉)
阿武隈急行(福島・梁川・丸森)
会津鉄道(芦ノ牧温泉・湯野上温泉)
今春はぜひスタンプを押しに東北の鉄道へ出かけてみてはいかがでしょうか。

反面、今回の震災によって押せなくなってしまったスタンプも多々あります。津波で壊滅的な被害を受けた気仙沼線大谷海岸駅(左)は、有志の方が寄贈したスタンプがあったのですが、併設の道の駅とともに損傷し、地盤沈下を起こしていることから同地での営業再開は不可能になっています。また常磐線木戸駅(右)は福島第一原子力発電所事故によって警戒区域内にあり、立ち寄ることすら叶いません。だが、スタンプは印影さえあれば、いくらでも復刻可能ですから、いつか上記のスタンプが復刻され、押しに行ける日を待ち望んでいるのです。

ということで、震災からの復興をメッセージにした本が3月9日に刊行されましたので紹介します。
『甦れ! 東北の鉄路』(大穂耕一郎編/インフォレスト・パブリッシング)

B5変形 160ページ 1680円 購入はコチラ

現在は東京から秋田に移住し、NPO秋田内陸線沿線エコミュージアム会議理事をつとめる大穂耕一郎氏が、長年撮りためた東北地方のローカル線を国鉄時代のもの含め、JR、第三セクター、私鉄、今はなき廃線まで含めた45線の写真集で、巻末には輸送密度や1日平均乗降客数を網羅した駅データ資料を付録につけました。不通区間以外のスタンプ押印可能駅や、硬券入場券購入可能駅もデータになっていますので、乗りつぶしやコンプリート資料としても重宝します。ぜひ購入して東北ローカル線の旅を楽しんでください!


※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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