箱根登山鉄道 箱根湯本-強羅 間2020年7月23日運転再開

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急勾配80パーミルにまた乗れる 
[場所]箱根登山鉄道線 箱根湯本-強羅

神奈川県の箱根登山鉄道は、2019年10月12日に東日本に襲来した台風19号の被害により、箱根湯本-強羅間が長期間に渡って運転を見合わせていたが、2020年7月23日(木・海の日)に、営業運転を再開する。
写真は、全面復旧を間近にひかえた、運転再開直前の箱根湯本駅などの光景でお届けしている点をご理解いただきたい。

左は箱根湯本駅4番線延長上に停まる2000形サン・モリッツ2005F。右は小田急1000形と小田急ロマンスカー50000形VSE。なお、タイトル写真は箱根湯本駅強羅方で、車輛は引き上げ線に停まる1000形ベルニナ1003F。
これにより、箱根観光周遊ルート(箱根ゴールデンコース)が全面復旧を遂げる。
営業運転再開日時は、
2020年7月23日(木・海の日)始発から。
箱根湯本駅 5:50~
強 羅 駅5:23~

左は箱根湯本駅3番線に停まる3000形アレグラ3003+2000形サン・モリッツ2001F。右は小田急30000形EXE。
それにより、箱根湯本-強羅 間の代行バスならびに箱根登山バスへの振替輸送は2020年7月22日までとなる。

箱根湯本駅の改札口上に掲げられていた「強羅行代行バス」乗り場の案内。
上写真の案内の下には全線運転再開を知らせるポスターが貼られていた。
なお、この全面復旧を祝して、箱根登山鉄道では「箱根登山電車 全線運転再開記念乗車券」を発売する。詳細は下記URLにて。
https://cops.ssl-odakyu.jp/www.hakone-tozan.co.jp/hakone_wp/wp-content/uploads/2020/07/ea1fc082bb784affc79cd3b6c3636eac.pdf

せっかくなので、箱根湯本駅にある鉄道系展示物も紹介しておこう。

上写真ポスターの左にある展示。下のプラレールレイアウトの富士山には運転再開のプレートがさり気なく貼られている。
箱根カフェには模型たちが並べられている。
当サイトの読者ならご存知と思うが、箱根登山ケーブルカーの車輛が、この間の2020年3月20日(金)から新型ケ10・ケ20形に更新されている。行って驚かないように(笑)。
また、同社「箱根ナビ」にて再開を祝した記念動画が公開されているので、そのURLを載せておく。
https://www.youtube.com/watch?v=Nd_2-tNqWSw
ところで、上の動画に主役ではモハ2形が出演しているけど、脇役でモハ1形が模型で登場している。このモハ1形って1年半後に全廃が噂されている。個人の感想になるが、集客力がある箱根のスターたるモハ1形を簡単に廃車にしてしまうのは残念に他ならないのだが。


余談になるが、入生田-箱根湯本 間が3線軌条なのは有名な話。なのでここを2016年2月2日アップ「首都圏でも見られる三線軌条」の中で紹介しているので、その時の写真も載せてしまおう。
あと、おまけに、どうでもイイのだが、筆者がユーチューブに小田急ロマンスカー3100形NSEのミュージックホーンの音をアップしてあるので、気が向いたら下記URLよりどうぞ(笑)。
https://youtu.be/bdSf0AVo8ts

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。