駅前などにある鉄道系展示品を訪ねる(6)  宮城県・仙台駅

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[場所]JR東北本線など 仙台駅
駅ナカや駅近の鉄道にまつわるオブジェやモニュメントを訪ねる不定期シリーズです
JR東北本線・仙山線側の仙台駅構内、いわゆる在来線ラッチ内地上側に「仙台駅の思い出」というタイトルで、仙台駅に関った在来線優等列車のヘッドマークを飾ったショーウィンドウが、2017年6月19日から設置されている。

このウィンドウの中に並んだヘッドマークは総合車両製作所製のレプリカで、JR東日本の「ヨリ未知SENDAI」プロジェクトの一環として、この12月に仙台駅が開業130周年を迎えたことを記念して設置されたもの。
場所は在来線ラッチ内跨線橋連絡コンコースから新幹線中央のりかえ口の「7~17号車・こまち号」側の乗り換え通路在来線側西壁になる。

「仙台駅の思い出」のショーウィンドウに展示されたヘッドマークは実物大なので、やはり迫力がある。ちなみに展示場所の関係から、午前中は外光がかなり入りガラスに窓が反射するので、写真を撮るなら午後以後がお勧め。

さて、せっかく仙台駅まできたのなら、他にも鉄道系アートや展示品がもっとあるかも知れないと思い、構内を歩いてみた。
すると、これが何げに次々と見付かるから面白い。
ではまず在来線跨線橋連絡コンコースおよび周辺にある展示品類から紹介していこう。

上写真の場所へ行く手前にある「ベビー休憩室」の戸袋ガラスにはE6系、E5系、HB-E210系に仙台駅キャラクターのトキムネくんをアレンジしたステッカーが貼られている。
「仙台駅の思い出」のショーウィンドウの対面には「萬画の国・いしのまき」がテーマのウィンドーディスプレイがあって、205系マンガッタンライナー号と205系マンガッタンライナーII号の模型が飾られている。
上写真の 石巻コーナー の左隣に設置されていた「スズムシの家」の飾りのひとつに、汽車っぽい工作があったので、それも掲載しておこう。もしかするとこの記事が掲載される頃には撤去されているかも知れないが。
ここからの写真4枚は、在来線ラッチ内跨線橋連絡コンコースから新幹線南のりかえ口の「1~6号車」側の乗り換え通路在来線側左右の壁に掲出されている鉄道を解説したパネル。これは「特急・新幹線の歴史」。
「JR仙山線を知ろう!」。
「JR仙石線を知ろう!」。
「仙台駅の生まれた日」。

仙台駅の在来線プラットホーム1番線東京寄りの壁には「Datenaアートゾーン」と銘打って、宮城県をモチーフにした絵画が15作品(公式発表数・数え方によって作品数は変わる!?)展示されている。
1番線の端は利用者の通行量がそれほどなく、なぜ見る人が少ないこんなところにアートを展示?と思ってしまったが、そんな静かな場所だからこそ、ゆっくりと眺められる良い位置なのかも知れない。
ただ、アートだけだったら当サイトの掲載にはならない。そこで鉄道をモチーフにした絵画がないか探してみると、やはりというか、2作品があったので、それを紹介しておこう。

在来線プラットホーム1番線東京寄りの壁に掲出された「Datenaアートゾーン」スペース。2007年12月1日に26名のアーティストにより描かれた芸術作品を 仙台-長町 間に展示してあったが、その作品を「より多くの方々にご覧いただきたく、ここに新設いたしました。」とのこと。
新幹線「E2系」と、仙台市観光シティループバス「るーぷる仙台」が描かれている。右はかなり長いがこれでもバスだ。
こちらも新幹線「E2系」がモチーフ。で、政宗公らしき武将が描かれているが独眼竜ではない。 それならいったい誰!?

仙台駅の鉄道系モニュメント類は「ヨリ未知SENDAI」プロジェクト絡みの展示品が多いので、いずれ撤去されてしまうモノもあるかも知れない。仙台駅辺りへ行く機会があったら、ぜひお見逃しないよう、立ち寄っておくことをお勧めしたい。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。