富山駅クラルテにある路面電車ビューの居酒屋

鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内

[場所]JR北陸新幹線・あいの風とやま鉄道・富山地鉄市内軌道線 富山駅

JR北陸新幹線・あいの風とやま鉄道・富山地鉄市内軌道線 富山駅の駅ナカ通路内に路面電車の線路が通っていて、この線路を横断する場所が通称「ライトセーバー踏切」と呼ばれていることをご存知の方は多いと思う。
ところで、そのライトセーバー踏切のさらにその先には何がある(笑)?

富山駅コンコースからクラルテへと路面電車の線路を渡る場所に設置された、富山駅名物(笑)の通称「ライトセーバー踏切」。
渡った先の高架下は商業施設Clarte(クラルテ)がある。
なお「Clarte」(クラルテ)の名称の由来は(株)ジェイアールサービスネット金沢のプレスリリースによると「フランス語で『光』『かがやき』『澄んでいる』の意味。海に昇る太陽の輝き、澄みわたった川の水、透き通るガラスからこぼれる光。富山を想い起こす名前とすることで、この街に住む人、この街を訪れる人に愛される商業施設でありたいと願っています。」とのことで名付けられたそうだ。

富山駅コンコースの西側、ライトセーバー踏切の向こうに商業施設クラルテがある。
南口広場側からだと、この高架下にセブンイレブンやドラッグセイムスがある棟が見えるが、そこがClarteになる。

南口駅前広場側から眺めたクラルテ。電車は7000形7021。
では2階にはどんな店舗があるのか?
なんとラーメン店の「8番らーめん富山店」と居酒屋「八兆屋 駅の蔵 富山駅店」が店舗を構えている。
さて、この度路面電車ビューの居酒屋として紹介するのは「地酒と手作り料理 八兆屋 駅の蔵 富山駅店」になる。
ちなみに、上写真の「Clarte」のロゴの上が「八兆屋駅の蔵」の店舗になっている。外観からも、この立地なら富山地鉄市内線の路面電車が窓から望めるのもうなづけるだろう。

「八兆屋 駅の蔵」富山駅店の路面電車ビュー席からの眺望。電車はポートラムTLR0600形。
なぜ筆者がココに路面電車ビューの居酒屋があることを解ったか? 実は事前に知っていたわけではなく、富山駅ナカで飲もうとして駅コンコースを彷徨ったのだが、ライトセーバー踏切の先のClarteの方が人が少なかったので2階へ上がり見つけたのが当店で、ココなら路面電車ビューの席があるのでは…と思ったら、案の定それは命中であった、という経緯になる。

「八兆屋 駅の蔵」富山駅店の店頭。
お店の席数は155席あるけれども、路面電車ビューのお席はテーブル席5卓ほどなので、ここに巧く座るにはベストなタイミングを計る必要があるかもしれない(笑)。

「富山の地酒」メニュー。
タイトル写真の竹は、上メニューの中の「青竹冷酒」。窓越しに写っている電車は8000形8005。この写真は市内電車が通る貴重な瞬間ではなく、とにかく富山地鉄軌道線の電車が次々にやってくる。
富山駅ナカで電車を見ながら飲みたくなったら、ぜひどうぞ。

地酒と手作り料理「八兆屋 駅の蔵」富山駅店
営業時間:11時~23時 
詳細は下記URLにて。
https://www.ekinokura.jp/shop/toyama/

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。