最近開業した鉄道系飲食店「アコモ改造舎」に潜入!!

鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内

[場所]能勢電鉄線 鼓滝駅 北西約20m

BARカウンター前にNゲージのジオラマレイアウトがある飲食店が、兵庫県の能勢電鉄 鼓滝駅北西約20mの地点に2024年4月15日に開店した…との情報が、知り合いのX(旧ツイッター)のフォロワー経由で流れてきた。なので4月のとある土曜日のお昼に訪ねてきた。店名は「アコモ改造舎」ということで、当サイトの読者ならこの「アコモ」の意味をあえて説明するまでもあるまい。では、その訪問記をお伝えしていこう。
久々の鉄道バーの紹介になる。とはいっても、BARとしての「夜の部」は金曜・土曜17時~22時頃の営業で、CAFE & 定食の「昼の部」が月曜・火曜・水曜・金曜・土曜11時~14時の営業なので、旅の行程に同店を入れるとしたら、どちらかと言えば「昼の部」の方が訪ね易いかもしれない。

「アコモ改造舎」の店頭。店舗看板には能勢電鉄50形のサイドビューイラストが描かれている。
お昼の定食メニュー。
■BARカウンター前を眺めていこう
ドアを開けて店に入ると右にNゲージ複線エンドレスを持つ駅と車庫のジオラマレイアウトが鎮座しており、この手前にBARカウンターが備えられている。
まずは、そのNゲージレイアウトから眺めていこう。

正面口を入って右にNゲージのジオラマレイアウトが鎮座している。写真は店頭側から奥の眺め。
BARカウンターからの正面の眺め。
奥側からの正面口向きの眺め。能勢電鉄に詳しい方なら解ると思うが、平野駅と界隈がモチーフになっているのだ。
写真のキャプションでも記したが、このジオラマのモチーフは能勢電鉄 平野駅とその界隈で、走っている車輌もマルーン色の電車になる。そして、上々の写真を見て判る通り(笑)、昼の部でもBARとして利用することも可能だ。
では、Nゲージのレイアウト奥の壁の展示を見てみよう。

Nゲージのレイアウト向こうの壁展示右側。
壁展示左側。
鉄道用品は常設展示と思われるが、模型関係は作りかけの車輌とかストラクチャーもあったりするので、筆者の憶測になるが、コチラの展示は日々変更されていくのかもしれない…ということで、車輌などの形式やストラクチャーとかの模型関係の製品名は写真説明では省略させていただいた。
実は、さらに右の、出入口右にはC#1752の貫通扉が展示されている…らしいが、筆者は見逃したので写真はない(笑)。

■背後の壁
レイアウトの席の背後にもカウンター席があり、その壁には鉄道模型車輌や写真が展示されていて、それらを眺めながら飲食ができる。

BARカウンター背後の壁展示。開業祝いスタンド花で展示物が好く見えない点はご勘弁。
そして、店の奥にはテーブル席があり4人程度のグループに対応している。
その壁の展示も載せておこう。

奥にあるテーブル席の壁展示。
■ジオラマ内の50形51
話はBARカウンターに戻るが、このカウンター前のジオラマには、平野車庫の搬出入口に50形51号の模型が置かれている。

BARカウンター前の能勢電鉄平野駅Nゲージジオラマ内にさり気なく置かれた50形51の模型車輌。
ところで、この車輌の実車50形だが、現在、平野車庫のこの場所にはない。というか、1981年12月20日付で川西国鉄前-川西能勢口 間が廃線になった翌年1982年に廃車になっているので、現存もしていない。
ではナゼここに置かれているのか? お店の看板を見ていただければ解る通り、そこには50形のイラストが描かれているので、同形式がアコモ改造舎のシンボルだからになる。なお、この50形のイラストを使用するにあたっては能勢電さんの許諾済とのことだ。

●アコモ改造舎
〒666-0124 兵庫県川西市多田桜木1丁目2-10
営業日・営業時間は本文内に記載
X(旧ツイッター):https://twitter.com/akomo583
インスタグラム:
https://www.instagram.com/ayumichannnooheya/

「鼓滝」は何と読む…と能勢電鉄のブラインド

鼓滝駅まで筆者は、川西能勢口駅から能勢電鉄で行ったのだけれども、実はこの「鼓滝」の駅名が読めなかった(笑)。まぁいまの時代、ICカードで乗れるので読めなくても辿り着けるから問題はないが、ある意味難読駅かと思い、ネタとして、あえて記事ではフリガナを振らなかった。
とゆーことで、「鼓滝」を何と読むのかは、下の写真にヒントがある。

鼓滝駅の駅出入口は日生中央・妙見口寄りにある。
もぉ一つ。行きの電車でブラインドを1枚上げたのだが、そこにはイラストが描かれていた。窓は3連なので、他のブラインドにはどのよーなイラストが描かれているのが気になったが、乗車率の関係で3枚を上げる機会は訪れなかった。
そして帰路。その機会が訪れた。ということで、3枚とも上げて撮ったのが下の写真になる。

5100系C#5148×4R(号車/知らんけど・笑)の3連窓のブラインドをすべて上げてみたトコロ。
3枚とも同じイラストであった。だがしかし、山の峰々や丘の稜線が上手く繋がっている点は、お見事と言えるだろう。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。