東海道本線の車窓から見えるスズキ歴史館を訪ねてみた

SUZUKIが世界的に有名な二輪車と四輪車のメーカーなことは皆さんご存知の通り

[場所]JR東海道本線 浜松-高塚

JR東海道本線 高塚駅の東800mほどのトコロに「スズキ歴史館」なるスズキ株式会社のミュージアムが建っている。この建物は、東京↔︎名古屋 間などを在来線各駅停車の電車で移動する時に車窓から見えるので、筆者的に永らく気になる存在だったのだが、2024年4月のある日に、ちょうど良い時間帯に高塚駅を通る行程が組めたので、同駅にて途中下車して訪ねてきた。
そのレポートになる。

スズキ歴史館は、JR東海道本線 高塚-浜松 間の山側にある。列車は上り貨レで、最後尾2両は私有コンテナ共に31ft.だったのでこの写真を選んでしまった。コンテナは左から、U48Aスーパーグリーンシャトルライナー、U54Aブリジストン、U47Aエコライナー、U54Aディーライン。貨レより左の線路は、JR東海浜松工場の出入庫線と兼、西浜松駅接続線になる。
スズキ株式会社は、世界的に有名な二輪車と四輪車のメーカーなので、ココであえて同社を説明する必要はあるまい。ということで「スズキ歴史館」には、SUZUKIの二輪車と四輪車の厳選歴代車輌と、マリン製品など、それに加え創業時1909年(明治42年)直後の1910年〜の織機をも展示されている。

高塚駅とスズキ歴史館との位置関係。上が北。
スズキ歴史館はスズキ株式会社本社入口の大通りをはさんだホボ対面に建っている。南側にはJR東海道本線が通っているので、駅から歩いていく場合でも解りやすい。

スズキ歴史館の外観。左にはスズキ株式会社本社入口がある。
それでは、スズキ歴史館の展示品の中から車輌をピックアップして眺めていこう。

■二輪車
二輪車の写真の並びは、筆者的に目に付いた順になっており、製造年代順にはなっていない点を申し添えておく。

手前GSX1100S KATANA、奥カバルケードGV1400LXE。
左から、GS250FW、GSX400FW、XN85。
左から、XN85、GSX400FSインパルス、DR400S、GS600G。
RB50GAG。
隼1300。
左から、コレダCO、ダイヤモンドフリー、パワーフリー。
■四輪車
四輪車の写真の並びは、ほぼ製造年代順になっている。まぁ写真内では前後しているが…。

スズライトSS。
左から、スズライトSL、スズライトTL。
左から、スズライトフロンテTLA、スズライトフロンテFEA-2、スズライトキャリィFB、スズライトキャリィL20。
手前フロンテ800、次スズライトバンFE。
フロンテ360(LC10)。
フロンテクーペ。
■グッズ
館内には、1Fのインフォメーションカウンターの先にグッズの販売機が設置されている。
その外観も載せておこう。

グッズには二輪車のイラストもある。
キーホルダーとミニカーは自販機で買う方式。
スズキ歴史館URL
https://suzuki-rekishikan.jp

ここに掲載の画像は2024年4月に撮った写真です。民間のこのような展示施設ですので、ブログ掲載の旨を伝えてから撮影しています。
スズキ歴史館の入館には「見学予約」が必要です。見学予約は上のURLからリンクできます。
アップ日時点おいて展示内容が異なっている場合があます。ご容赦ください。

天竜浜名湖鉄道のKATANA号

スズキ歴史館の話ではないが、同じ遠州の天竜浜名湖鉄道にSUZUKIの二輪車「KATANA」のラッピングを施したTH2100形2113KATANA号が運行されている。
ちょうど良い機会なので、ココで紹介しておこう。

TH2100形2113KATANA号の掛川方。掛川駅
KATANAは1981年に輸出車GSX1100Sが、1982年に国内向けGSX750Sが発売開始され、その後に世界的に大ヒットを翔ばした、80年代の人気二輪車。

スズキ歴史館へ入ったスグ目の前に展示されているKATANA。手前GSX1100S、奥GSX-S1000S。
1990年代になると70周年アニバーサリーモデルGSX1100SMや、KATANAのデザインを踏襲したGSX250S、GSX400Sなども発売された。GSX250SとGSX400Sは1999年まで販売され、この辺も含めてKATANAには現在でも根強いファンがいる。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。