津軽鉄道がレール・オーナー募集&仮想乗車配信など…

津軽鉄道はまだ大丈夫 そう思っていませんか?

[場所]津軽鉄道(つてつ)津軽鉄道線 全線

青森県の津軽鉄道(つてつ)線は、レトロな旅情を齎してくれる演者、腕木式信号機が津軽五所川原駅と金木駅に計3コが存在していることで有名で、これは鉄道営業路線では日本唯一現役の存在でもあるので、当サイトでも2019年7月31日アップ「国内で現役腕木信号機が活躍する唯一の鉄道営業路線」で紹介している。そして、DL牽引の客車列車が、季節列車とはいえ走る、国内では稀少な路線なことは皆さんご存知の通りだ。
さて、上のキャッチコピーはそんな津軽鉄道の活性化協議会が発行する「レール・オーナー募集」のポスターからの引用になる。この言葉へは「多くは語らずともお察しいただけると思いますが」との含みが添えられていたので、それで状況を推測していただけると思うが、さらに新型コロナウイルス感染拡大防止による外出自粛といった、そんな最中でも毎日走り続けていることをアピールするべく、津軽鉄道自身による「仮想乗車」の動画配信の開始に至った。

金木駅の津軽中里寄りにある場内信号の腕木式信号機の内方側。腕木は進入してくる上り列車に対して現示しているので「進行」になっている。車輛は津軽21形102。タイトル写真は金木駅の津軽五所川原寄りにある場内信号の腕木式信号機の内方側。信号は進入してくる下り列車に対して現示しているので「進行」になっている。車輛は前から津軽21形104+102。そして、夜間灯火用の電線が駅側からつながっているのが解る。
「レール・オーナー募集」は会費が、「仮想乗車」は自主運賃のお願いがあるので、ココでは概要のみの紹介として、金額など詳細は添付URLからリンクで見ていただきたい。

レール・オーナー募集は以前から募集していた!?

津軽鉄道のレール・オーナー募集は2020年4月20日アップの「青森県津軽半島観光アテンダント」のブログで全国的に拡散したが、実は以前から募集していたとのこと。
https://tsutetsu.com/railowner.html
締め切りは全線20.7kmに達するまで。
なお現在、津軽五所川原-五農高校前 間は募集が締め切られているそうだ。
重要事項として、「津軽鉄道のレールの所有権・占有権をレール・オーナーの方に譲渡するものでは御座いません。」との文言が添えられている。

イマの津軽鉄道を仮想乗車で体感しよう

津軽鉄道からの2020年4月28日の発表になるが、「皆さまに津軽鉄道が走り続けていることを、また沿線のようすを見ていただきたく、列車からの風景を配信することにしました。」というわけで、「仮想乗車」の動画配信が津軽鉄道自身から開始された。
https://tsutetsu.com/archives/3056.html
ユーチューブのURLもHP内に公開されているが、皆さまには つてつHP の全文を読んでからアクセスしていただきたいので、あえてコレだけの公開にした。
「新型コロナウイルスが終息して、安心して乗車いただけるようになりましたら、是非津軽においでください。皆さまとお目にかかれる日を楽しみにしています。皆さまのご健康をお祈りいたします。」とは、澤田長二郎 津軽鉄道株式会社代表取締役社長の言葉になる。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。