横浜汽車道を都市索道・エアキャビンで空中散歩

併せて桜木町駅&運河パーク駅周辺+αの乗り物的見ドコロもご紹介

[場所]YOKOHAMA AIR CABIN 桜木町-運河パーク

YOKOHAMA AIR CABIN(以後「エアキャビン」と表記)は、神奈川県横浜市のド真ん中の中区の運河上の空中を汽車道に添って架設された都市索道(都市型ロープウェイ)で、乗り物的には総延長629mの循環式ゴンドラリフトになる。開業したのは2021年4月22日で、開業からすでに5年が経過しているが、先日に某H大鉄研OB会の知り合いがグループで乗るというので、便乗して、いま頃に初乗りしてきた。そのレポートを伝えさせていただく。

「みなとみらい動く歩道」の東側に沿う歩道から東向きに眺めたエアキャビン。
ところで、筆者のプロフィールに「日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗」と記しているのに、いま頃アレッ!? っと思った方がいるかも知れないが、索道はさすがに全線完乗の対象にはなっていないことをココで述べておく。
ちなみに、索道に纏わる旧い話にはなるが、スキーへ友人などと行くと、自分はスキー場のゲレンデマップを「路線図」と呼び、新規のスキー場だと、一人だけ同行者とは別行動を取り、さっさと索道(ゴンドラ・リフト)乗り潰しを敢行するは…、乗る時には「安索だ」「東索だ」「NipponCableだ」とか唱えるは…の、変な奴であった(汗)。
話をエアキャビンに戻そう。
この度の記事では、まず「エアキャビン空中散歩」乗車(と云うのか?)記レポート、そして折角なので後篇にて桜木町駅&運河パーク駅両駅周辺+αの乗り物的見ドコロ7選も紹介させていただく。

エアキャビンから横浜汽車道を空中散歩

まず、「横浜汽車道」とは何たるか!? っと思った方もいらっしゃるかと思うが、いわゆる JR桜木町駅 北東200m付近から 運河パーク駅 前までを結ぶ運河上の廃線跡を整備した遊歩道で、この遺構スポットに関しては2017年3月15日アップ「横浜 汽車道を歩く」でレポートしているので、詳細はそちらに譲り、ココでは説明を省略させていただき、まぁエアキャビンがこの道に添った空中に架設されている…ということのみを記しておく。

汽車道の港一号橋梁を運河パーク駅方から西南西向きに眺めたトコロ。レールが敷設されていて、そこの部分がウッドデッキになっているのが特長の遊歩道になる。
エアキャビン桜木町駅は JR根岸線桜木町駅 北改札or南改札 の東口を出て目の前にある。

エアキャビンの桜木町駅方のゴンドラ到着出発開口部を、「みなとみらい動く歩道」の東側に沿う歩道から南東向きに眺めたトコロ。写真やや左に立つ支柱は1号柱。
では、「エアキャビン空中散歩」乗車記を始めよう。ここからは写真とそのキャプションにてお伝えしていく。

桜木町駅のゴンドラ乗り場。循環式なのでゴンドラの乗降ドアは、折り返しの滑車基準で見た場合の外側に設置されている。
ゴンドラへ乗車。いよいよ桜木町駅を東向きに、運河パーク駅へ向けて出発だ。先にある支柱は1号柱。
出発してスグに1号柱を越えるが、その後に2号柱へ向けて高度を一気に上げる。
支柱手前から3本の、2号柱・3号柱・4号柱は海上に立っている。手前の道路は栄本町線の北仲橋部分。
1号柱-2号柱 間の区間から北向きに眺めたトコロで、進行方向左に席をとると、眼下に汽車道が見えてくる。鉄橋は港一号橋梁。車窓のガラスに写り込んでいる人物は筆者の知り合いの同行者なので無視してください。
支柱の手前から2本めは3号柱で、この支柱を越える時にてゴンドラはその高さが一番の40mに達する注視ポイントになる。左の鉄橋は、やはり港一号橋梁。
高さが一番の支柱の3号柱を過ぎた地点 3号柱-4号柱 間の区間からの東向きの前方展望。手前の支柱は4号柱で、運河パーク駅側2本のでうちでは、この4号柱は海上、その先の5号柱は陸上に立っている。写真中央の建物はナビオス横浜で、その左の鉄橋は港第三橋梁。
その3号柱-4号柱 間の区間の上写真の地点からチョイ先の背後向き西方の眺め。左の支柱は3号柱で、手前の鉄橋は港第二橋梁。
4号柱を過ぎた地点からの東向きの眺め。目前の支柱は5号柱。その先の建物は運河パーク駅。眼下に見える汽車道のレール部分は基本ウッドデッキだが、一部にその木材が剥がされている箇所があるのは、このウッドデッキの補修工事中の場所。実は、乗車中にここから見えているのに、運河パーク駅を下車した後に、筆者はこの箇所の直近まで見に行っていない。ナゼだろう(汗)。
運河パーク駅に進入直後に西を向いた光景。左の柱は駅のモノで、その右の支柱が5号柱。その右に見える鉄橋は港第三橋梁。
っということで、エアキャビン 桜木町駅から運河パーク駅へは、乗車してから空中散歩約5分で到着する。

エアキャビンURL
https://yokohama-air-cabin.jp/about/

桜木町駅周辺の見ドコロ3選

■旧横ギャラリー(旧横濱鉄道展示)
JR桜木町駅新南口を出て西側に建つ駅ビルCIAL桜木町の1階に、日本の鉄道創業時に「10号機関車」として新橋(汐留)-横浜(現・桜木町)間を運行していたSL「110形110号」が展示されている。

CIAL桜木町の1階に保存展示されている10号機関車。
10号機関車の説明板。形式&機番が「110形蒸気機関車110号」と記されているけれども、この機番は1909年(明治42年)に改番した後の番号になる。あえて「110」を付けているモノと思われる。
合わせて、日本の鉄道創業当時の中等客車のレプリカも展示されている。

上の10号機関車といっしょに展示されている中等客車のレプリカ。展示施設の線路のレールが双頭レールなのも注目点。
中等客車の説明板。
この「10号機関車」などの展示については、2022年10月11日アップ「日本の鉄道開業150年に寄せて旧・横浜駅を訪ねてみた」の中で取り上げているので、詳しくはそちらを見ていただきたくお願いする。

■帆船日本丸
JR桜木町駅 北改札東口から北北東200mほどのトコロに「帆船日本丸」が保存展示されており、周辺は「日本丸メモリアルパーク」になっている。

帆船日本丸を北東側から南西向きに眺めたトコロ。こちら側が艦尾になる。実は艦首側の写真を撮っていない(汗)。
そしてコチラが説明板で、この写真の掲載にて帆船日本丸の概要は省略させていただき、詳細はこの項末のURLからのリンクで見ていただきたくお願いする。

帆船日本丸の説明板。
開館時間・休館日・入館(船)料など詳細は、下記URLにて。
https://www.nippon-maru.or.jp/userguide/

帆船日本丸URL。
https://www.nippon-maru.or.jp/nipponmaru/

■スカイダック(水陸両用バス)
水上運航と道路を走行ができる水陸両用バス「スカイダック」が、横浜港新港埠頭の島(?)の外周を眺めるルートでツアー運行されていて、JR桜木町駅 北改札東口から北西150mほどにある「スカイダック日本丸チケットカウンター」前から乗車(船)できる。

運河を航行するスカイダックを、新港橋上から万国橋向きに眺めたトコロ。
なお、スプラッシュポイントはチケットカウンター前ではなく、上で紹介の帆船日本丸の北東100mほどのスグの地点にある。

帆船日本丸の北東側にあるスプラッシュポイント近くにて駐車待機しているスカイダック。
スカイダックの運行日・料金・2026年7月までの運行(航)時刻は下記URLにて。
https://www.skybus.jp/course/?id=1499860040-092824

運河パーク駅周辺の見ドコロ2選

■旧横浜港駅(旅客昇降場)跡
運河パーク駅北東約300m(赤レンガ倉庫の北100mほど)のトコロにプラットホームの跡が保存されている。コレは元・国鉄 東海道本線貨物支線(通称:横浜臨港線)の「旧横浜港駅(旅客昇降場)」だった遺構になる。

旧横浜港駅(旅客昇降場)跡を南西側から北東向きに眺めたトコロ。左彼方に見えるクレーンは「ハンマーヘッド」。記事の流れの関係で、とりあえず、この存在を覚えておいていただきたい。
傍に立つ説明板によると、
横浜港駅は、明治44年(1911)、横浜税関構内の荷扱所としてつくられ、大正9年(1920)7月23日、『横浜港駅』となり、東京駅からから初の汽船連絡列車が乗りいれました。列車はその後、『岸壁列車』などと呼ばれ親しまれました。…」
その後、1982年11月15日に横浜港駅が廃止、横浜港信号場が同位置に設置。1986年11月1日に横浜港信号場廃止。1987年3月31日に書類上の旅客営業も正式に廃止になった。

■海上保安資料館横浜館
運河パーク駅東北東約400m(旧横浜港駅跡の東100mほど)のトコロに「海上保安資料館横浜館」がある。

海上保安資料館横浜館の外観入口部分。
この館は、北朝鮮工作船が展示されている件で有名だが、そちらの船体は各方面に写真が出ているので、この度の館内展示品紹介は、筆者的に目に付いたデイスプレイを2つ選んでみた。

「工作船の要目」という模型展示。スケールが気になってしまうのはサガか!?
「海上保安庁の巡視船・航空機」という解説プレート。ちなみに、記号「PL」「PLH」「PH」「PS」は巡視船クラスで、ここには居ないが記号「PC」「CL」は巡視艇クラスになる。
海上保安資料館横浜館の公開時間・休館日は下記URLにて。
https://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/kouhou/jcgm_yokohama/

上の項の「旧横浜港駅(旅客昇降場)跡」の写真にてチラリと見えたハンマーヘッドと、これが設置されている隣の桟橋の横浜港新港埠頭5号岸壁などに停泊する海上保安庁の巡視船のツーショットを見られるスポットが、JR桜木町駅の北東約1km(みなとみらい線みなとみらい駅の北東500mほど)のトコロのところに建つパシィフィコ横浜の東側に広がる公園の臨港パークにあるので、その写真も掲載しておこう。

右のクレーンが「ハンマーヘッド」。「PL31」の巡視船は「いず」。
なお、岸壁に海上保安庁のどの巡視船が停泊しているか、もしくは居ないこともあるので、ツーショットの撮影には運or縁(笑)が必要です。

+α山下公園の見ドコロ2選

運河パーク駅東南東約1kmのトコロに山下公園がある。この山下公園の桟橋に「日本郵船氷川丸」が係留されている。この氷川丸のご案内と、筆者が山下公園を訪れた2025年度末頃に「おまつり広場」近辺にて開催されていたWINTER WONDER PARK2025で走っていたロードトレインの写真にてこの記事を〆よう。

■日本郵船氷川丸
山下公園の岸壁の東寄りにある桟橋に大型貨客船「日本郵船氷川丸」が係留してある。

山下公園の岸壁側南西方桟橋に係留されている日本郵船氷川丸。
氷川丸は現在、博物館船として公開されている。

日本郵船氷川丸の詳細・休館カレンダー・入場料などは下記URLにて。
https://hikawamaru.nyk.com/en/index.asp

■パークトレイン「ウィンターワンダーエクスプレス」
山下公園おまつり広場にて2025年度の12月6日~3月1日間に開催されていたWINTER WONDER PARK2025。このイベントは、いわゆる冬季のみ設置するスケートリンクに併せて、その周囲にイルミネーションと音楽に包まれた空間が広がった冬限定のパークになる。
さて、このイベントにパークトレイン(ロードトレイン)が「ウィンターワンダーエクスプレス」という名で走っていたので、その写真もお見せしておこう。

山下公園のおまつり広場の周囲を時計回りに走るパークトレイン「ウインターワンダーエクスプレス」。
パークトレイン「ウインターワンダーエクスプレス」の駅TRAIN STATIONは、周回ルート北北西方のいわゆる道路側に設置されていた。
最後尾の客車が展望車(笑)になっているのも注目点。
※WINTER WONDER PARK2025は2026年3月1日で終了しています。
2026年度も同イベントの開催があって、パークトレイン「ウインターワンダーエクスプレス」が走ることを期待しています。
しつこく記しますが、すでに同冬季限定イベントは終了していて、現在見ることができない「ウィンターワンダーエクスプレス」ですが、2026年度の冬にも山下公園にて走ってくれることを願って、2025年のWINTER WONDER PARKのURLを下に載せておきます。

WINTER WONDER PARK
https://winterwonderpark.yokohama
※2025年度の同イベントのURLです。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。