大井川本線のブルートレイン塗装のELが急行で定期運転を開始

鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内

とりあえずの運行期間は7月21日までだけれど…
もしかしたらその後も!?

[場所]大井川鐵道 大井川本線 金谷-川根温泉笹間渡

SL動態保存運転の老舗 大井川鐵道は、2022年(令和4年)9月23日深夜~24日未明に台風15号により大井川鐵道沿線に降った大雨の被害で 川根温泉笹間渡-千頭 間の線路が不通になっている。
なお、家山-千頭間の大井川鐵道によるバス代行運転は、2023年10月1日以後からはコレに代わり川根本町が運行するコミュニティバスが結んでいる。同バスの運行時刻・運賃・停留所は下記URLにて。
https://www.town.kawanehon.shizuoka.jp/soshiki/kurashikankyo/kankyoseisaku/tyoueibasu/13386.html
そして、大井川鐵道の黒いSLである C10 8 号機は2025年6月2日~10月9日の期間に定期検査で新金谷車両区へ入ってしまうため、大井川本線で現在(記事アップ日時点)走っている蒸気機関車は「トーマス号」のみとなる。黒いSLの運転の再開は10月10日(金)を予定しているとのこと。

国鉄ブルートレイン牽引機EF65P形風塗装のED31 4は千頭・川根温泉笹間渡方に連結

大井川鐵道のEL、元E31形E34号機が国鉄ブルートレイン牽引機EF65P形風のカラーリングに塗装を変更して「ED31 4号」となって2025年3月30日から営業列車を牽引する不定期運用に就いたことは、すでにご存知の方は多いと思う。

「富士」のヘッドマークを掲げたE31 4号機。写真タイトルとも:大井川鐵道
さて、この ED31 4号機だが、2025年6月7日(土)から7月21日(祝)までの期間の土日祝日限定で客レを牽引(上り列車は後押し)する定期運用に就き、急行「すまた号」「かわかぜ号」「奥大井号」の千頭・川根温泉笹間渡方に連結したスタイル(※編成は急遽変更となる場合があります)にて運転をする。
運転時刻、乗車運賃・料金、列車編成などは下の表にて。

表内のURLからはHPへ翔ばないので、リンクは下のURLにて。
https://daitetsu.jp
図表:大井川鐵道
運行スケジュール・空席状況は下記URLにて。
https://daitetsu.jp/sl/schedule

なお、上の表内に記されているが、「※利用状況に応じて期間を延長しての運転を検討しています」とのこと。
あくまで筆者の希望になるけれども、黒いSL C10 8号機が本線復帰する10月10日(金)までは、定期運用に就くか、もしくは事前の運用発表をしていただけたら有りがたく思っている。

大井川鐵道【公式】HPニュースリリース「ブルートレイン塗装の電気機関車を使用した急行列車を運転します」URL。
https://daitetsu.jp/archives/277432

せっかくなので、筆者がかつての頃に東京駅にて撮った国鉄ブルートレイン牽引機EF65Pのうち、大井川鐵道E31 4号機運行時に付く可能性があるヘッドマークの「さくら」と「富士」を掲げた写真を載せておこう。※あくまで「可能性」であって、ヘッドマークが付かない場合もあります。

東京駅にて。1978年夏に撮影。原版のフィルムを発掘できなかったので、写真プリントからのスキャンのため、画質がイマイチな点はご勘弁していただきたい。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。