成田空港第1ターミナル展望デッキ2026年春まで閉鎖中…

そしてもぉひとつ…いまは新東京国際空港じゃないよ…成田国際空港だよ

[場所]成田空港高速鉄道(京成電鉄・JR東日本乗り入れ) 成田空港駅 直近

「成田空港では、第1ターミナルの展望デッキを含む5階エリア(および4階エリアの一部)のリニューアル工事を実施いたします。本リニューアル工事の実施に伴い、2025年4月7日から2026年春の供用まで、第1ターミナル展望デッキは全面閉鎖します。」との報道発表が2025年3月21日にあった。そのような、ちょっと過去ニュースをナゼいま頃に持ち出してきののか? と思った方もいらっしゃるだろう。それには理由がある…。

2026年春まで閉鎖されている、第1ターミナル展望デッキの南ウイング寄りからの北ウイング方の眺め。左がA滑走路。
成田空港第1ターミナルの展望デッキは北ウイングと南ウイングの間にあって、西南西方に展望が開けている屋根やガラスがないオープンなデッキで、A滑走路のちょうど中間辺りを遠望でき、このA滑走路を離着陸する航空機を眺めることができる。

2026年春まで閉鎖されている、第1ターミナル展望デッキの北ウイング寄りからの南ウイング方の眺め。右がA滑走路。
成田空港第1ターミナルの地下には成田空港高速鉄道 成田空港駅が設置されていて、同駅には京成電鉄とJR東の電車が乗り入れており、第1ターミナルの中央ビルに直結していて、そのまま5階まで上がれば展望デッキへと至ることができる。
なので、飛行機を見に2025年5月末にここを訪ねたら、だがしかし…。

2026年春まで成田空港第1ターミナルの展望デッキは全面閉鎖中!!

成田空港第1ターミナルの5階まで上がり、展望デッキへと通じるドアまできたトコロで…(汗)。

えーっ、第1ターミナル5階の展望デッキへ出るドアが閉鎖されている。
ということで、成田空港第1ターミナルの展望デッキは、同ビル5階エリア(および4階エリアの一部)のリニューアル工事のため全面閉鎖中という冒頭のニュースを、2ヶ月半後のイマ頃にアナウンスしたのかの理由を、私的な経緯も含めてお伝えしていこう。

このドアに掲示されていたポスターのアップ。「下記の場所からも飛行機をお楽しみいただけます。」とは書いてあるが…。
話は翔ぶが、京成電鉄の電車全線株主優待乗車証の有効期限は5月31日と11月30日に設定されている。
筆者の場合、長い距離を乗る時のために、近距離ではなるべく使用せずに取っておく癖があるのだが、そうしていると大概の場合に期限ギリギリに2枚残るパターンが良くある。
ということで、本年2025年前期も京成電鉄の電車全線株主優待乗車証が5月末の時点で2枚残ったので、それなら有効期限内に成田空港へ飛行機を見に行こう…で、第1と第2のドチラへ行こうか迷ったけれども、せっかくならばA滑走路が眺められる第1ターミナルだよな…と思って「成田空港駅」まで電車で行き、訪れた成田空港第1ターミナルの展望デッキへ出るためのドアの前まで辿り着き、そこに貼られていたのが上写真のポスターであった。
思い返せば、2025年3月末にどこぞのサイトに「第1ターミナル展望デッキが2026年春まで全面閉鎖」のニュースがアナウンスされてたよなーというのの記憶がココに着いてから呼び起こされてきたが、後の祭りである(笑)。
「Narita Airport 第一ターミナルの展望デッキを含む5Fエリアが生まれ変わります」ニュースリリースは下記URLにて。
https://www.narita-airport.jp/files/dde3ae81c24fc16bd6e6ddad744f8e6e6320d3b93ba5034c83776c5741946e8d

A滑走路側でしか見られない(と思われる)航空機の、過去写真の中から筆者の独断にて抜粋

第1ターミナル展望デッキが閉鎖されている期間には、A滑走路を主に使用している航空機のうちB747以上の大型機と貨物機は、その離着陸シーンを眺められないことになろう。
なので、せっかくだから筆者が過去に第1ターミナル展望デッキより撮った、A滑走路側でしか見られない(と思われる)航空機の写真を、独断(謝)にて抜粋して載せさせていただく。

A滑走路側でしか見られないB747の代表(笑)としてNCAのB747-8Fを選んでみた。
その右側。
FedExのMD-11F。じょじょに数を減らしているようだが、展望デッキのリニューアルが完了する2026年春にはまだ飛んでいるようだ。
その右側。
オーロラ航空のA319。第一ターミナル発着機なので主にA滑走路を使用するが、たまにB滑走路に離着陸することもあるので、この機の写真を選んだことにより文中にて「(と思われる)」の注釈を入れている。ただ週2便しかない稀少価値から選んでみた。
その左側。マーキングロゴが「ABpopa」になっている。
A380は、やはりA滑走路にしか離発着しない飛行機。その代表としてANAのフライングホヌを選んでみた。
その左側。飛んでいるのはFedExのB777FS2。
なお、当サイトの読者なら成田空港「NRT」の正式名称が、開港時には「新東京国際空港」であったが、2004年4月1日頃に「成田国際空港」へと名称が変更されたことはご存知と思うけれども、タイトル回りのキャッチでは、あえてそのことを謳って強調してみた。ご存じの方はスルーしていただきたい。まるで筆者は、いま迄知らなかったかのようである(笑)。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。