祝・上田電鉄別所線2021年3月28日全線運行再開

鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内

[場所]上田電鉄別所線 上田-城下

長野県の上田電鉄別所線は、2019年10月13日の令和元年東日本台風(台風19号)による千曲川の増水に伴って千曲川橋梁の城下側橋台が流出し、第5径間橋桁(一番城下駅側トラス桁)が崩落した。これにより全線の運転を見合わせ、その後10月15日に 下之郷-別所温泉 間、10月16日には 城下-下之郷 間までと順次運行再開していったが、千曲川橋梁が不通であるため上田-城下 間は運行休止のまま引き続き臨時バスによる電車代行輸送が続いていた。
この一部運休区間にある千曲川橋梁が2021年3月28日(日)にいよいよ復旧、全線で営業運転を再開する。

上流側からの西向きの眺め。トラス桁が4径間しかないが、本来は奥にもう1径間あった。
ちなみに、タイトル写真は別所温泉駅に展示されていた千曲川橋梁をモチーフにした模型。このようなトコロからも、同橋梁が別所線のシンボルな点が窺えるので、せっかくなのでタイトルにしてみた。
なお記事中の写真一連(タイトルを除く)は、運休期間の2020年9月27日に筆者が別所線をたまたま訪れた時に撮った、まだ第5径間トラス桁が無い時期の写真で綴っていることを申し添えておく。
それではまず、千曲川橋梁を上田寄り堤防上から眺めていこう。

別所温泉方(南西向き)の眺め。トラス桁より手前(上田寄り)の架線が外されていることが解る。
上と同地点から反対側の上田方(北東向き)の眺め。高架区間の架線も外されていた。
下流側からの南向きの眺め。架線が外されているのは上記したが、饋電線や高圧配電線も外されている。
3月28日(日)に千曲川橋梁を渡る最初の「1番列車」は、臨時列車として、定期列車の前に運行するとのこと。詳細は下記URLにて。
https://www.uedadentetsu.com/news/post-2491.html
次は千曲川橋梁のサイドを眺めてみよう。

県道77号の上田橋中間あたりからの南東向きの眺め。左が上田方、右が別所温泉方になる。橋台はもう出来上がっているので、橋桁の修復を待っているといった時期なのだろう。復旧すればトラス桁が5連になるのは見て解ると思う。
第5径間橋桁は、ニュースリリースの写真を見ると、元々のトラス桁を修理して使用したようだ。
3月28日(日)は「ご支援・ご協力をいただいた皆さまへ感謝の気持ちを込めて、運賃無料でご乗車いただけます。」とのスゴイ発表が上田電鉄から先日にあった。詳細は下記URLにて。
https://www.uedadentetsu.com/news/post-2323.html

電車代行バスは3月27日(土)まで
そして城下駅も訪ねてみた。

城下駅下りホームからの上田方(北東向き)の眺め。車止めが上り線側にしか付いていないのは、本線分岐器に発条転轍機(スプリングポイント)を使用している関係で、折返しに上り線を使っているため。
城下駅に車止めがある光景も、もう過去の語りぐさになることだろう。
なお、上田-城下 間に運行されていた「電車代行」臨時バスは3月27日(土)をもって運行が終了となる。

「電車代行」臨時バスのバス停。これが見られるのも3月27日(土)限り。
代行バスには上田バスの車輛が充当された。写真の車輛はN-031 日デ・西工スペースランナーKL-UA452KAN。
この代行バスの終了はある意味、喜ばしいことなので、これを記念して「ありがとう代行バス記念乗車券」を発売する。
価格は630円。発売数は上田電鉄900枚、および上田バス100枚。有効期限は令和3年10月31日までの1回限り有効。詳細は下記URLにて。
https://www.uedadentetsu.com/goods/post-2383.html

千曲川橋梁の復旧において、元のトラス桁を修復して使用するあたりは、景観を大切にしている思いが伝わってくる。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。