不定期連載 特急の分割併合シーンを眺める…長崎県早岐駅

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[場所]JR佐世保線 JR大村線 早岐駅

最近“不定期連載シリーズ”がやたら発生しているが、またまた創設した(笑)。ということで始まったのが「特急列車の分割・併合シーンを眺める…」。そもそもの切っ掛けは、2021年1月7日アップ「JR681系と683系の先頭車における見分け方」の中で「いまでも在来線優等列車の本線上における分割併合はそれなりに見られる…」なる文章を記したのを受けて、コレはシリーズ記事になるな…と踏んだことにある。
ではその第一回「長崎県・早岐駅篇」をスタートさせよう。

2番線にある併合列車の停止目標。左が大村線側、右が佐世保線側になる。
早岐駅から見て、佐世保線肥前山口側には博多からの特急「ハウステンボス」が特急「みどり」へ併結して走っていて、早岐駅で分割併合してその先はそれぞれ「ハウステンボス」が大村線 早岐⇔ハウステンボス、「みどり」が佐世保線 早岐⇔佐世保 を走行することは当サイトの読者ならご存知だろう。
なので早岐駅では分割併合シーンが見られることになる。
さて早岐駅は時刻表の地図上は佐世保線の中間駅で大村線が分岐している。そのような同駅だが、中間駅の佐世保線側がスイッチバックになっていて、起点の大村線側は肥前山口方・佐世保方へorからともにスルーで行ける配線になっている。このこともご存知の方は多いだろう。
そんなことを念頭に置いて、早岐駅の分割シーンを眺めていただけたら幸いだ。

同じ併合列車の停止目標。この回では分割シーンのため、あまり主役にはなっていないが、併合の場合には大切な役割を担っている。
ということで、上記の特急列車の分割併合が「シリーズ記事になる…」に気がついた矢先、たまたまJR早岐駅を通ったおりに、ちょうど特急「ハウステンボス」&特急「みどり」が分割するタイミングの時刻が近かったので、下車して撮ったのが一連の写真になる。

肥前山口(北)方から到着する特急ハウステンボス9号(手前)+特急みどり9号(奥)。色は違うが、ともに783系電車。
そして、早岐駅4・5番プラットホームで待っていると、しばらくして対向2番ホームに下り特急みどり・ハウステンボスが北側から現れた。
それでは、解結シーンを順を追って紹介していこう。

併合列車の停止目標にピタリ停車。
まずは特急ハウステンボス9号側の幌が外される。
特急ハウステンボス9号が動いて切り離し。
特急ハウステンボス9号はそのままハウステンボス駅へ向けて発車してゆく。
特急ハウステンボスの貫通側前面が見られるのは、案外稀少かも知れない(笑)。
幌は特急みどり側にたたまれて収納(というのか?)されるが、取り付けたまま。
そして佐世保へ向けて発車してゆく。

■4番のりばでも分割・併合がある

特急みどりが停まっているのは2番線で、右の対向ホームが4番線。ベンチの右上に併合列車の停止目標が見える。
この特急列車の分割・併合シーンを眺める」シリーズは、特にこのテーマを主目的として取材するワケではなく、運良くその場面に遭遇した時に記事にするので、当サイト読者の中で分割併合に興味がある皆さまにおかれましては、気長にお待ちいただきたくお願いしたい。

せっかくなので783系特急「みどり」の非貫通先頭車側も載せておこう

博多駅あたりの方にとっては、非貫通側の前面は目新しくはないとは思うが、全国には気になる方もいると思うので、783系「特急みどり」側の先頭車の写真も載せておこう。

特急みどり の783系。本文では↑のように書いたがCM34編成のため非貫通側の前面は「みどり」色ではない(笑)。CM11〜15編成だとスカートとドアが緑色になる。左が早岐方、右が博多・肥前山口or佐世保方。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。