スタンプ物語33・市ヶ谷駅

皇居外濠に面した駅

近くには八幡宮が鎮座

スタンプの市谷亀ヶ岡八幡宮は、駅から外濠に架かる市ヶ谷橋を渡ってすぐのところにあります。江戸城を築いた太田道灌が文明年間(1469~87)に鎌倉の鶴岡八幡宮から勧請して創建した由緒ある神社で、参道の石段を少し登ります。本殿前の銅鳥居は、文化元年(1804)に鋳物師西村和泉政平によって造られました。他にも太田道灌が所持していたという軍配団扇(非公開)が保管され、ともに新宿区の指定文化財になっています。

市ヶ谷は「谷」がつくように坂の多いところです。中央本線の飯田橋~市ヶ谷間は皇居外濠に面しているので、水面に映える桜や新緑が乗客を和ませてくれます。それにしてもJRと都営の駅名は「市ヶ谷」なのに、東京メトロは「市ケ谷」と非常にややこしく、さらに住所表記では市谷と「ヶ」の字が抜けてしまうのです。

近くには大蔵省が管理し日本最古の印刷機がある印刷局記念館、幕末以降の国内外での戦争・国事で亡くなった英霊を祀る靖国神社などもあります。靖国神社の広大な境内には明治26年(1893)に造立された日本初の西洋式銅像である大村益次郎像(左)や、江戸幕末三大道場のひとつ神道無念流の練兵館跡(右)などもあり、合祀された英霊の遺品や戦争で使われた兵器などを展示する遊就館(拝観800円/9時~17時30分〈10~3月は~17時〉/無休)も見ごたえがあります。
次回の停車駅は四ッ谷駅です。


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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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