川根温泉ホテルが温泉宿・ホテル総選挙2023で四冠達成

四冠達成を記念して大井川鉄道が「川根温泉ゆる旅フリーパス」発売など

[場所]大井川鐵道 大井川本線

SL動態保存運転の老舗 大井川鐵道は、2022年(令和4年)9月23日深夜~24日未明に台風15号により大井川鐵道沿線に降った大雨の被害で川根温泉笹間渡-千頭 間の線路が不通になっている。
なお、家山-千頭間の大井川鐵道によるバス代行運転は、2023年10月1日以後からはコレに代わり川根本町が運行するコミュニティバスが結んでいる。同バスの運行時刻・運賃・停留所は下記URLにて。
https://www.town.kawanehon.shizuoka.jp/material/files/group/18/senzuieyamasen.pdf

神尾-福用 間をゆくC10 8。

川根温泉ゆる旅フリーパス

現在、大井川鉄道 川根温泉笹間渡 駅は大井川本線の暫定的な終着駅になっているが、同駅の駅近には大井川鐵道が指定管理者として指定を受け運営を行なっている川根温泉ホテルが建っている。このホテルは大井川本流に架かる大井川本線 大井川第一橋梁 を渡るSL列車を目の前に眺められる温泉宿として、世間に知れ渡っている。

川根温泉ホテルの外観。写真:大井川鐵道。
■川根温泉ホテル温泉宿・ホテル総選挙2023で四冠達成の話題
さてこの川根温泉ホテルが「温泉宿・ホテル総選挙2023」において、ファミリー部門・夕食自慢部門・朝食自慢部門・ビュッフェ部門で1位を獲得するという四冠を達成した。

図表:大井川鐵道。
川根温泉ホテルの露天風呂。フェンスの向こうの橋は大井川第一橋梁。写真:大井川鐵道。
バイキングの充実したキッズメニュー。写真:大井川鐵道。
これを祝して、大井川鉄道では「温泉宿・ホテル総選挙2023 四冠達成記念 川根温泉ゆる旅フリーパス」を発売する。
「温泉宿・ホテル総選挙2023 四冠達成記念 川根温泉ゆる旅フリーパス」の発売期間や、発売場所、発売額、有効期間、フリーパス区間などは下の表にて。

図表:大井川鐵道。
詳細は下の大井川鐵道HPのニュースリリースにて。
https://daitetsu.jp/archives/208318

開運たぬきっぷ

現在、大井川本線 神尾駅にて「たぬき駅化計画」が推進されている。
神尾駅は、静岡県最大級の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」最寄駅でニギヤカな門出駅の次の駅ながら、深山に分け入った趣のある秘境の感が漂った駅で、訪れた方ならご存知と思うが、信楽焼のたぬきの置物40体がズラリと並んでいる。

写真:大井川鐵道。
写真:大井川鐵道。
■神尾駅たぬき駅化計画とは
神尾駅には、いまでもたぬきの置物が多くあるが、「神尾駅たぬき駅計画」はたぬきの置物を同駅へさらに並べたいということで、家などでたぬきの置物が眠っているようなら、大井川鐵道へ寄贈していただき、それらのたぬきの置物を神尾駅へ設置しようという企画になる。

写真:大井川鐵道。
■開運たぬきっぷ
神尾駅たぬき駅化計画の推進に合わせ大井川鐵道では、大井川本線 金谷-神尾 間1日乗り放題切符「開運たぬきっぷ」を2024年1月21日から発売している。
写真:大井川鐵道。

発売場所、発売額などは下の表にて。

図表:大井川鐵道。
「開運たぬきっぷ」はフリー区間内乗降自由なので、例えばだが大人1名が金谷駅から乗車して新金谷駅で途中下車の後に神尾駅を訪ね、帰路に門出駅で途中下車して駅前のKADODE OOIGAWAにて買い物ののち金谷駅へ戻ると、別々に支払えば1,030円になるので少しお得になる。

■3月24日までの土・日・休日に 金谷-神尾 間で臨時準急電車を運転
開運たぬきっぷ発売開始に合わせ、金谷-神尾 間に臨時準急電車を運転する。
期間は2024年3月24日までの土・日・休日で、区間限定準急停車駅は金谷・新金谷・合格・門出・神尾のみ。
時刻表などは下の表にて。

黒字の列車は毎日運転。図表:大井川鐵道。

筆者個人の感想になるが、以前から金谷-門出 間はもっと頻発運転しても良いなんじゃないかナと思っていたので、需要調査的にもこの列車増発の運転形態はベストな機会なのかなとも思われる。

詳細は下の大井川鐵道HPのニュースリリースにて。
https://daitetsu.jp/archives/203490

大井川鐵道
https://daitetsu.jp

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。