大井川鐵道で桜シーズンに「さくら」号運転

2024年3月20日~4月7日SL・EL・準急列車増発運転

[場所]大井川鐵道 大井川本線

SL動態保存運転の老舗 大井川鐵道は、2022年(令和4年)9月23日深夜~24日未明に台風15号により大井川鐵道沿線に降った大雨の被害で川根温泉笹間渡-千頭 間の線路が不通になっている。
なお、家山-千頭間の大井川鐵道によるバス代行運転は、2023年10月1日以後からはコレに代わり川根本町が運行するコミュニティバスが結んでいる。同バスの運行時刻・運賃・停留所は下記URLにて。
https://www.town.kawanehon.shizuoka.jp/material/files/group/18/senzuieyamasen.pdf

EL列車にはヘッドマークが付かないらしいのでイメージ。新金谷-代官町

SL列車 桜の名所で徐行運転

大井川本線 家山駅周辺は、静岡県内有数の桜スポットと言われている。その家山駅への足として、桜シーズンの2024年3月20日(祝)~4月7日(日)に「SL列車」の増発や、「EL列車」、そして土・日・祝日に神尾駅まで運転している準急列車を家山駅or川根温泉笹間渡駅までの増発・延長運転などを行い、家山地区への利便性を図るとのこと。

春爛漫、桜満開の頃の家山駅。時期的には4月3日の光景。
7200系。大和田-家山
期間中は、蒸気機関車へ過去に国鉄~JR時代に走っていた寝台特急列車「さくら」号のヘッドマーク(レプリカ)を装着する予定とのことだ。楽しみである。

「さくら」のヘッドマークは白さくらor緑さくら2種類があり、どちらが付くかはお楽しみなので半分イメージ。大和田-家山
さらに期間中、家山・川根温泉笹間渡・新金谷行のSL列車は家山駅近くの「桜のトンネル」付近、およそ500mを通過する際、通常速度のおよそ半分(時速20kmほど)で徐行運転。客車内からお花見を楽しめる配慮が為される。
詳細は下の表にて。

図表:大井川鐵道
■土・日・祝日に運転している準急列車を家山駅or川根温泉笹間渡駅までの増発・延長運転
大井川本線 神尾駅にて「たぬき駅化計画」が推進されていること、そしてコレにより2024年3月までの土・日・休日に区間限定準急が運転されることは、2024年1月30日アップ「川根温泉ホテルが温泉宿・ホテル総選挙2023で四冠達成」の中で伝えたが、この区間準急列車が2024年3月23日(土)~4月7日(日)の平日も含む16日間は、家山駅or川根温泉笹間渡駅まで延長運転される。

21000系。大和田-家山
詳細は下の表にて。

※の正式駅名は川根温泉笹間渡。図表:大井川鐵道
なお、上の時刻表は昼間抜粋、SL・EL列車は表記していない。また、駅名は準急列車の停車駅になる。

いにしえの旧駅名入場券を枚数限定で発売

すでに始まっているが、2024年3月10日から、創立100周年カウントダウン企画の一貫で「旧駅名入り入場券」を発売している。

画像:大井川鐵道
発売額は各150円。発売箇所は、「五和駅入場券」が新金谷駅、「横岡駅入場券」「居林駅入場券」が家山駅、「笹間渡駅入場券」が大鉄金谷駅。
数量限定のため、なくなり次第終了するとのことだ。

五和駅は、2020年11月12日に「合格」へと改称。写真:大井川鐵道
横岡開業時の路線案内図。画像:大井川鐵道
居林駅。写真:大井川鐵道
現在は「川根温泉笹間渡」になった笹間渡駅。写真:大井川鐵道
旧駅名の紹介は下の表にて。

図表:大井川鐵道
詳細は下の大井川鐵道HPのニュースリリースにて。
https://daitetsu.jp/archives/218167

大井川鐵道は2025年3月10日に「創立100周年」迎えるとのこと。
まだ1年近くあるが、その日に向けてカウントダウン企画続々らしいので、何が出てくるか楽しみでもある。

大井川鐵道
https://daitetsu.jp

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。