1/45プラモデルDD51のJR貨物機が装い新たに再登場!?

アオシマのディーゼル機関車DD51の次なるモデルは貨物A更新機で7月下旬発売

青島文化教材社1/45トレインミュージアムOJシリーズNo.6 ディーゼル機関車DD51貨物A更新機

JR貨物のDD51は、愛知機関区へ配属されていたカマが2021年3月13日のダイヤ改正前日でJR関西本線の定期運行から退き全廃になったのは、当サイトの読者なら皆さんご存知だろう。
さて、青島文化教材社では、以前から1/45トレインミュージアムOJシリーズとしてDD51を3度ほど、「No.1北斗星」と「No.2標準仕様」と「No.3更新色スーパーディテール」がすでに製品化されているが、このほど第4弾としてそのJR貨物機をモデルにした「No.6貨物A更新機」が2021年7月下旬に発売される。
なお記事内の画像は特筆以外は青島文化教材社提供で、写真のモデルは試作品のため実際の姿と異なる場合がある。

完成見本で、2エンド側。樹脂素材の色はまだ未定とのことだ。
前回「No.3」からの注目の変更点は、キャブ脇の室外機およびヒーター部品を新規パーツにて再現しディテールアップしているのにもかかわらず、付属していたアルミ製輪軸が別売りとなったことによって、価格が16,280円(税込)とNo.3より2,200円も安くなっている点が挙げられよう。

キャブ両脇にある銀色の箱が室外機。
キャブ前の朱色の箱がヒーター部品。
ところでこの別売りアルミ輪軸だが、1/45トレインミュージアムOJ DD51各種に使用可能とのことなので、ありがたい。

ディーゼル機関車DD51用ホイールセット 3,520円(税込)。ただし、金属輪軸といえども、見ての通り左右どちらの輪心も絶縁されていないので、この車輪を履かせて通電しているレールに載せると大変なことになるはずだ。
動台車の中も精巧に再現。
サイズは全長約400mm、パーツ点数約1,200点。
シリーズNo.も変わったのでパッケージデザインも一新。A103仕業のDD51+DF200の異機種重連で名を馳せた8075列車をDD51 1801号が「さよならヘッドマーク」を掲げ2021年3月11日に牽引した時に撮影の写真が箱を飾っている。

装い新たなパッケージ箱の蓋上部のデザイン。
それでは、せっかくなので既存製品から他の見どころ部分も眺めていこう。

カバーは着脱式で、内部の機関が眺められる。
キャブ内も極力忠実に再現。機器がどのように配されているか解るのも嬉しい。
機関士のフィギュアもいる。制服が2種類~選べられるのはサスガ。
付属の展示台はフラットな道床のモノと整備用ピット線をイメージしたモノの2種類をリバーシブルで用意。
別売ディテールアップパーツとして上でアルミ製輪軸を紹介しているが、他にLEDキットが用意されているので、それも掲載しておこう。

ディーゼル機関車DD51用LEDキット&ディテールアップパーツ 2,200円(税込)。前照灯/尾灯/メーターパネル/時刻表立て を点灯させることができる。
前照灯の点灯イメージ。車体は旧製品のためヒーター部品はない。
ところで、いつものプラモデル紹介だったら必要な塗料をMr.カラーの番号で標記しているが、OJシリーズは鉄道模型をすでにやっている方が制作するのだろうと勝手に憶測しているので(笑)使い慣れた塗料があるだろうから、使用色の説明は今さらと思い、ココでは省略させていただく。

[価格]16,280円(税込)
JANコード 4905083-061824
JR貨物承認済

株式会社青島文化教材社
TEL 054-263-2595 (平日9時~17時)
http://www.aoshima-bk.co.jp/


この際だから、筆者の撮ったDD51 1801号機の実車写真も載せてしまおう。ということで、パッケージ写真は2021年3月11日の8075列車のヘッドマーク付1エンド側だったので、こちらでは同日運転の2080列車の同機ヘッドマーク付2エンド側を選んでみた。

A102仕業で四日市から稲沢へ向かう2080レコンテナ列車を牽引するDD51 1801「さよならヘッドマーク」付。関西本線 永和-蟹江にて、2021年3月11日、筆者撮影。同カマは12日にもA102仕業に入り、同じ2080レを牽引する運用でラストランを果たした。
■2021年8月2日筆者追記

ではパッケージを開けて中を見てみよう

DD51貨物A更新機が7月下旬に問屋出荷されたとの情報がもたらされたので、早速に製品を入手してきた。なので、せっかくだからパッケージの中身をお見せしてしまおう。

箱のサイズはタテ約43.5cm×ヨコ約54.5cm×高さ約13cm。
ところで、DD51プラモデルの箱の大きさだが、上で紹介している通り、かなり大きい。普通サイズ(?)のプラモデルの箱ならカッターマットの上にでも載せて大きさを実感してもらうトコロだが、このサイズに見合うマットは筆者は持っていない。そこでしばし考えた。出た結論が、畳の上に置けば、皆さんだいたいの方なら大きさが解ってもらえるだろうということ。
そのようなわけで、自宅で撮ったため畳がやや汚い点はお許し願いたい。

蓋を開けるとこのような感じで入っている。右中はエッチングパーツ。なお、一部パーツはフォトジェニックのために向きを変えている物もある。
使用する色が記されているが、鉄道模型をやっているモデラーなら、使い慣れた塗料がすでにある方もいるであろうと思うので、特にこの限りではないだろう。
さて、モデラーが知りたいのは樹脂パーツのベース色なのではないだろうか。
ということで、樹脂パーツを色別に分けて並べてみた。

朱色樹脂パーツ。
濃いグレー樹脂パーツ。
黒樹脂パーツとクリアパーツ、およびその他諸々。
そして皆さんが気になっているであろうナンバー…。

デカール。
ナンバーは5種を用意。そして、JR貨物愛知機関区でのラストランに DD51 1801 号機へ取り付けられたヘッドマークも左上に同梱されている。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。