えちてつ福井駅構内ラッチ外に駅ピアノ

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[場所]えちぜん鉄道勝山永平寺線 福井駅

えちぜん鉄道福井駅は東口にある高架駅で、現在の駅は同駅-福井口駅間が2018年6月24日にえちぜん鉄道として立体交差化された時から使用を開始した。それ以前も2015年9月27日から高架線だったが、コレは北陸新幹線になる予定の高架橋を間借り使用していたので、本当の完成は2018年の方になる。
さて、この新生なった えちてつ福井駅 だが、構内のラッチ前に駅ピアノが「まちかど幸福ピアノ」と銘打って鎮座している。
ふくいといえば一般には恐竜パラダイスのイメージが強く、そのアイドル的存在が「フクイサウルス」と言えるのではないだろうか。そして えちてつ福井駅 にはその類の展示もある。だが、ココの場合、不思議と駅ピアノが圧倒的な存在感を放っている。

えちてつ福井駅の駅舎出入口を入った右(南東)側ベンチは恐竜に占拠されておる(笑)。
出入口を入った左側にはフクイサウルスの骸骨(?)がいる。
駅ピアノが鎮座している位置は、駅舎へ外から入った場合右窓側、ラッチ方から見たら左(南)側。上々写真の恐竜の先に設置されている。

駅ピアノは駅舎南端に、ガラス窓を背にして設置されている。駅ピアノを聴く待ちのためか、はたまた筆者が訪れたのが冬の日中ということもあってか、陽当たりの良いベンチには人々が入れ替わり立ち替わり座するので、無人状態での写真を撮るタイミングに意外と苦労している(汗)。
駅ピアノのある空間はこの数年の間に各地の駅に開設されだしているが、福井駅の場合、観光客などが多く往来するJR駅ではなく、地元密着の えちてつ の駅の方に設置されているのが注目点ではないだろうか。
とはいえ、沿線に三国港や永平寺がある えちぜん鉄道 なので観光参拝客の利用も多いかと思う。ということで、そのような旅客の乗り換え時チョイ弾き名物になることを願っている。

ピアノはヤマハ。日中は旅客の往来がそれほど多い方ではないので、それが却ってベストな設置位置の印象を抱く。
駅ピアノ脇へ立つ案内板。ご利用時間は9時~20時とのこと。
上にも記したが、この駅ピアノの本来の名称は「まちかど幸福ピアノ」だが、タイトルなどでは世間一般に使っている「駅ピアノ」とさせていただいた点はお許し願いたい。

えちてつ福井駅 新駅舎も眺めていこう

ところで、このまま駅ピアノの話題だけで〆てしまうと、鉄道系サイトの記事らしくなくなってしまう。
なので、2018年6月24日に新生なった えちぜん鉄道福井駅 も少し眺めていこう。
まずは外観から。

東口駅前広場からの北向きに眺めた景色。右の赤色の建物が新生えちぜん鉄道福井駅駅舎。鉄骨カラーは、まさか防錆用プライマー地色ではないとは思うが、もしそうだとしたらサスガのセンスだ。
高架線なので、線路は当然2階にある。では1階にあるラッチを入り、構内2階に上がってプラットホーム部分を見てみよう。

えちてつ福井駅2階の線路終端部。左が2番線で、右が1番線。プラットホームの先のトコロにまで線路が延び、電車2両分が停まれる引き上げ線になっている。
1番線の先にある引き上げ線に停まるMC7000形7002+7001。
縦列停車はこんな感じで停まる。電車はMC6101形6103使用の永平寺口行。
それはそうと、4枚上の写真に写っている銅像の人物が気になってしまった方も居るではないだろうか(笑)。せっかくだから、この人物を紹介したプレートの写真も載せておこう。

4枚上の写真では、左の直立しているのが岡田啓介氏、右の胸像が松尾傳蔵氏。
なお、写真はこの冬に撮影したモノで、まだ北陸新幹線の屋根類は姿を現していないが、2021年7月には足場を一部撤去して、2021年8月5日には「JR福井駅 FUKUI STATION」と書かれた駅名標の取り付け工事が行われている。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。