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JR和歌山線 吉野口-北宇智 間乗車中に車窓彼方に見えたレンガアーチ鉄道橋を訪ねてみた
[場所]近鉄吉野線 薬水-福神
JR和歌山線を和歌山方面に乗車して 吉野口駅を発車後2kmくらいの地点の車窓左(東)側彼方にレンガアーチ2径間の橋が見える。じっくり眺望するとレンガアーチ橋の左右は築堤で、それらの上には架線柱が立ち並んでいるのも確認できる。なので、これが近鉄吉野線の橋梁設備なことが解る。
この彼方に見えた構造物が鉄道系ということもあり、どのようなシチュエーションに立地しているのかを間近で観察したくなり…、そのような経緯によって、このレンガアーチ鉄道橋を眺めるべ後日に現地を訪ねてみた。

近鉄吉野線下り電車に乗車し、まずはアーチ橋上の線路を見るべく薬水駅をやり過ごし(フリーきっぷ使用)、その電車からの前方展望にて薬水拱橋の上を眺めたのが下の写真になる。


この橋を渡らず、道路橋の手前の道を80mほど歩けば薬水拱橋へ着けるのだけれども、筆者はまずは薬水拱橋がある築堤上を走る近鉄電車を撮るべく、県道120号を少し先まで進んだ。

■薬水拱橋西側
程なく薬水拱橋の下に到着。




薬水拱橋は、元々は吉野軽便鉄道として吉野口-吉野(現・六田駅)間が開業した時に合わせて建設されたモノ。軽便鉄道のために建設された橋梁が、イマの電車の重量に耐えているという点でも畏れ入る。とはいえ、当時は軽便鉄道もSL牽引列車だったので、まぁイマの電車よりは重かったのかも知れないので、問題ないのかとも思うが…。
そして上写真のプレートにある通り、2013年に「土木學會選奨土木遺産」に認定された。選奨理由は「薬水拱橋は、アーチ橋側面を門として捉え、独特の扁額や煉瓦による格子帯に意匠面の工夫を施し、壁柱にバットレス補強された類例少ない鉄道橋であります。」になる。
さらに、奈良県から「営み・なりわいの景観(産業遺産の景観)」として、奈良県景観遺産に選定されている。
■薬水拱橋東側
薬水拱橋東側にはバットレス補強がないけれども、だからこそコチラ側の方が原型に近いスタイルと云えるだろう。








■レンガ橋の曇りの日と晴れた日の質感比較
タイトル写真は晴天なのに、記事写真は曇天なのを、不思議に思われている方もいらっしゃるのではないだろうか? 実は、記事写真を先の日に撮ったのだけれども、どーもタイトル写真に使用するには画質が眠いかな…と思い、後日に撮り直したのがタイトル写真になる。
なので、せっかくだから、天気によるレンガの色や質感の異なり方を見ていただくために、曇天の日と晴天の日の両方の写真をココで並べて、この記事の〆とさせていただく。


ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。
