エキスポライナー上りに乗ってみた

期間限定? JR梅田連絡線 西九条駅脇-安治川口 間に乗れる列車!?

[場所]JR桜島線 桜島-JR東海道支線梅田貨物線 新大阪

タイトルの[場所]では「桜島線」&「東海道支線梅田貨物線」と表記させていただいたが、記事中では世間的通称である「ゆめ咲線」&「梅田連絡線」と、以後記させていただく。
さて、大阪・関西万博会場への新大阪駅からのルートとしては、大阪メトロ御堂筋線新大阪駅→本町駅乗り換え→大阪メトロ中央線→夢洲駅というのが一般的だが、新大阪駅からならタイトルのJR線エキスポライナー利用でゆめ咲線 桜島駅まで往き、ここでシャトルバスに乗り換えて夢洲第一交通ターミナル(西ゲート)から入場するというルートも考えられる。
エキスポライナーとは、梅田連絡線 新大阪駅-ゆめ咲線 桜島駅 間を結ぶ、2025年4月15日-10月13日(予定)の期間限定にて運行される臨時快速電車で、なんとこの列車が、いままで貨物列車しか走らなかった大阪環状線 西九条駅脇の貨物線を走るということで、初乗りも兼ねて、午前中の 桜島→新大阪 間(筆者は日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線完乗者ではなかったのか? アレー!? と思われてしまったら…の名誉〔笑〕のために、一応記しておくけれども、大阪-西九条 間は特急くろしおではすでに乗っている)の上り電車に乗ってきた。
では、ナゼ午前中の上り列車の乗車を選んだのかというと、ただ単に車内が空いているだろう…との憶測からになる。

エキスポライナーまもなく桜島駅到着の案内標示。右は323系LS15編成USJスーパー・ニンテンドー・ラッピング車輌の屋根周り。
■エキスポライナー乗車の前に、桜島駅のイマを眺めておこう
次に掲載する写真は桜島駅になるが、実は筆者は2012年に訪ねた以後13年ぶりの訪問になるのだけれども、その時には車止め側に駅舎(ラッチも含む)は無かったのだが、この度の訪問ではラッチが開設されていた。

桜島駅2番線の車止め。停止位置「6」の辺りのプラットホーム上に設置されている装置は2025年4月21日に使用を開始した「可動スロープ」になる。実は電車はまだ進入中なので場所が変(汗)だが、規程の停止位置まできてピタリと停車すると「○7」(2号車桜島寄りドア)に合うようになっている。詳細は下記URLにて。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240418_00_press_Dansakaishou_kensho.pdf
車止め方に開設されたラッチは出口専用。左にシャトルバス群が窺える。
このラッチは出口専用で、シャトルバス乗り場へ行くには本屋口からと歩行距離は然程変わらないのだが、ココから出ると階段が無いという利点はある。

そして上写真のシャトルバス群がいる先に桜島駅バスターミナルがある。
せっかくなのでEXPO2025交通インフォメーション「JR桜島駅からシャトルバスをご利用の方へ」のURLを下に載せておく。
https://www.transport.expo2025.or.jp/route/jr/

■エキスポライナー上り列車に乗車
それでは、エキスポライナー上り列車に乗車することとしよう。

2枚上の写真を見て解る通り、やってきた電車は323系LS11編成「JR WEST Parade Train」になる。
筆者のいつもの癖で先頭車輌に乗ることにしたのだが、この編成の新大阪方は323系の一般的なお面であった。

桜島駅で発車を待つ323系LS11編成。新大阪方のお面は323系でよく見る姿。
そして車内に入ると、ドア上モニターにて「太陽の塔」が出迎えてくれるというサプライズまであった。憎い演出である。

ドア上モニターに現れた太陽の塔。上の本文では、かなりしっかり映しだされているように記しているが、実は長い尺の中でホンの数秒しか姿を視せない(汗)。
■エキスポライナーがどの線路を走るのか眺めていこう
いよいよエキスポライナー発車。
ここ桜島駅発車から新大阪駅到着までは写真とキャプションのみ本文なしにて綴っていこう。

「2出」G現示。エキスポライナー上り新大阪行 出発進行。
ユニバーサルシティ駅でホボ満席に。乗客の皆さんは、時間帯的に、おそらく近辺のホテルに泊まっていた方々と考えられる。
ユニバーサルシティ駅を発車した後の高架線からはJR貨物 安治川口駅 構内が眺められる。駅に積んであるコンテナの隙間からM250系レールカーゴのコンテナ非搭載の姿が見えたらラッキー。
六軒屋川を渡った先の合流分岐部分で、323系LS15編成USJスーパー・ニンテンドー・ラッピング電車使用の下り桜島行とスレ違う。
ゆめ咲線から左に分岐して、西九条駅脇の貨物線へいよいよ入る。
先に西九条駅が見えてくる。正面の場内信号機がR現示なのは、別の線路のなので気にしてはいけない(笑)。
信号機の先はこのような配線になっている。
はるか先に中継信号機が見えてくる。えっ、停止現示!?
中継信号機はこの地点まできても停止現示。まぁ中継信号機なので、先へ進む。
「1出」R現示(左)が見えてくる。
ナゼR現示だったのかというと、梅田連絡線を対向列車が走ってきていたからになる。列車は287系HC601編成Smileアドベンチャートレイン使用の特急パンダくろしお。ちなみに、和歌山県のアドベンチャーワールドで暮らすジャイアントパンダが2025年6月末頃に中華人民共和国へ帰ってしまうとのことで、このパンダくろしおの外観がどぉなるのか? SNS界隈では何げに話題になっている。パンダくろしおが、すごいベストタイミングでやってきたので、このネタも後述しておく。
「1出」G現示。進行。
彼方に野田駅が見えてくる。電車は大阪環状線内回りを走る323系。
野田駅を過ぎてから地平へと下る。左のG現示が梅田連絡線の閉塞信号機。奥の駅は福島駅。
地平へ降りて、浄正橋踏切にて府道41号を渡る。そしてその先にはトンネル。
トンネルへ入ったと思ったら、一旦天井が開ける。
まもなく おおさか東線 大阪駅 24番線に到着。この駅から先は おおさか東線 の電車にて普通に前方展望で乗れるが、乗車列車が新大阪行なので、もっと先までレポートしていこう。
東海道本線と並走しはじめる手前でR現示により一旦停止。しばらくして対向に281系ハローキティOugi編成3連を先頭にした9連の関空特急はるかが現れ、スレ違う。
先ほどのR現示はこの配線のため。ということは先ほどの信号機は場内信号だったことになるのかな?
やがて新大阪駅が見えてくる。
新大阪駅2番線に到着した323系LS11編成(左)。右は1番線に到着した281系ハローキティKanzashi編成使用の関空特急はるか。
⚫️JRおでかけネット大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)天王寺~西九条~桜島(下り)時刻表URL
https://timetable.jr-odekake.net/line-timetable/2278
⚫️JRおでかけネット大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)桜島~西九条~天王寺(上り)時刻表URL
https://timetable.jr-odekake.net/line-timetable/2279
※平日にクリックすると平日時刻、休日にクリックすると休日時刻が表示されるようになってます。

■新大阪駅3Fコンコースの大阪・関西万博関連展示
JR新大阪駅在来線3Fコンコースで見掛けた大阪・関西万博関連の展示施設の紹介にて、この項を〆よう。

新大阪駅3Fコンコースに開設されていた「エキスポ2025 ボランティア インフォメーション カウンター」。※サイト掲載の承諾を得て撮影しています。
JR西日本のミャクミャク路線図アートは在来線3Fコンコース京都寄りの3・4番線へ下りる階段の手前に掲出されている。
⚫️大阪メトロ・JR西日本 【Osaka Metoro × JR西日本 共同企画】「ミャクミャク路線図」ポスター&アートを掲出します! URL
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250317_00_press_myakumyaku_rosenzu.pdf

どぉなる?パンダくろしおラッピング!?

上の項でも少し触れたが、和歌山県のアドベンチャーワールドで暮らすジャイアントパンダ4頭が、2025年6月末頃に中華人民共和国四川省に帰国することが、同園から発表された。
⚫️アドベンチャーワールドNEWS RELEASE「ジャイアントパンダ4頭はまもなく中国成都に帰国します」URL
https://www.aws-s.com/pressrelease/pdf/250424.pdf
これに鑑み、287系パンダくろしお編成に施されたパンダ顔ラッピングの動向が気になる…とSNS界隈で話題になっている。

西九条駅の大阪方を走行する287系HC601編成Smileアドベンチャートレイン使用の特急パンダくろしお。前項に掲載の同列車の写真の連続撮影になる。
ジャイアントパンダが帰国した以後も287系パンダくろしお編成がパンダ顔として運行されるのか? あるタイミングで何か異なるお面のラッピングにするのか!? はたまた通常カラーに戻すのか?? 現時点(本記事アップ日時点)では発表はない。
塗色変更の、あくまで他社などの他車輌におけるこのような場合において変更時期の過去に多かった例からの考察になるが、検査が1年以内くらい残っている場合にはそこまでこのスタイルのままで使用して、検査のタイミングにて変更するケースが多い。だが、パンダくろしおの場合、全検までHC601編成Smileアドベンチャートレインが約2年、HC604編成サステナブルSmileトレイン&HC605編成Smileアドベンチャートレインは約3年(本記事アップ日時点)あるので、それまでパンダ顔で運行されるのか? いまのトコロ全く先が読めない…というコレだけの話題により、ある意味では楽しいひと時のネタを頂いているのではないかと思われる(笑)。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。