東京支社印が小型化されています

65ミリから50ミリサイズへ

印影によっては微妙な違いも


ここんところ忙しくてなかなか更新できないままですが、スタンプ物語でおなじみの東京支社印が、2013年3月下旬に入って、従来の縦横65ミリから50ミリの小型化された新印に置き換わっています。2012年4月に色別化されたばかりだったので、この更新の早さはちょっと驚きでした。
印影のほうは基本的に旧印を踏襲していますが、77%の縮小にともない、デザインや文字の位置に若干の相違がみられる印もあります。
先日、4月28日に西荻窪駅で新旧印が一緒に設置されていましたので、両者のスタンプを並べて押してみましたが、左が従来あった旧印で、右が小型化された新印です。
4月に入って急速に新印に置き換えが進んだようですが、STATION STAMPのサイトの情報によりますと、4月26日現在では、八丁堀、新松戸、取手の3駅だけが旧印で残されているそうです。
いずれにせよ、印影に変化がないということでしたので、新印をまだ押していない駅は旧印で紹介することになりますが、今後とも鉄道旅のガイド「スタンプ物語」をご愛読のほどよろしくお願いします。

※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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4月14日、長良川鉄道の終着・北濃駅にスタンプを寄贈しました!

数十年ぶりのスタンプ復活

手作りの料理を食べに長良川鉄道へ

しばらく更新ができぬままになっていましたが、緊急ニュースです。
去る4月14日に「第1回長良川鉄道facebookオフ会お花見in北濃」があり、参加した脚で北濃駅に記念スタンプを寄贈するに至りました。

こちらがスタンプで、印影は北濃駅構内にある国登録有形文化財の転車台と開業当初の木造駅舎、当駅から徒歩1時間30分ほどかかりますが、落差60m、幅7mの阿弥陀ヶ滝です。
北濃駅の転車台は、現在こそ使われていませんが、明治35年(1902)のアメリカ製で、東海道本線岐阜駅で使われていたものを昭和9年(1934)8月、越美南線が北濃まで開業した際に移設されたものです。その後、昭和44年(1969)まで蒸気機関車の前後の向きを変えるために使われ、昭和61年(1986)に第3セクターの長良川鉄道に転換された際もレールバスの転回に使われたそうです。開設70周年となる平成16年(2004)に鉄道文化遺産として保存されることが決定したそうで、現在はテーブル内にこんこんと清水が湧出しています。

旧スタンプにも描かれていた阿弥陀ヶ滝(左)は北濃駅から4.5km離れており、徒歩1時間30分かかるのですが、夏季は1日3本ながら郡上市自主運行バス石徹白線が運行されており、北濃駅からバスで約8分、阿弥陀ヶ滝で下車して徒歩20分です。北濃11時50分着の1本で接続し、阿弥陀ヶ滝を見学して約1時間で折り返してくることもできますが、日曜、祝日は運休と冬季(11~3月)は時刻が違いますのでご注意ください。
そして北濃駅には開業当初の木造駅舎(右)が残されています。国鉄時代は有人駅でスタンプも設置されていましたが、第3セクター転換後に無人駅となりました。その後、駅舎にラーメン屋『福乃屋』が入り、スタンプもあったそうですが、2000年代に閉店し、スタンプの所在も不明のまま、長らく無人状態となっていたのです。

しかし、平成23年(2011)6月にこの駅舎内に食事処『花まんま』が入りました。地元の兼業農家で野菜や米などを「道の駅」に出荷していた日置摩利子さんら女性6名が、「作ったものを加工して売りたい」という想いから開業に至ったそうです。
営業時間は9~16時で水・木曜定休日。実質、日中の列車2本の折り返し30分しか書き入れ時はないのですが、北濃駅を訪れる観光客に安らぎを与えてくれます。少しでも利用客が増えて欲しいとの願いから、同年2月スタンプ寄贈の話を持ちかけ、2カ月後に実現に至ったもので、プレゼンターは昭和57年(1982)8月に国鉄のキャンペーン「チャレンジ20,000キロ」で、越美南線(現・長良川鉄道)を初制覇し、その後、国鉄全線完乗を達成した岩田君(右)で、受け取ったのが女将の日置摩利子さん(左)です。
スタンプは『花まんま』に設置されていますが、営業時間外と定休日は押印することができませんので、ご注意ください。

『花まんま』では、そばやうどん、弁当などの食事もできるほか、コーヒーも飲め、焼そばやお好み焼き、弁当は持ち帰りもできます。また休憩所としてお茶のサービスがあり、冬場にはコタツや囲炉裏もあって家庭的。店を営む方も話好きで話しこんでいるとあっという間に列車の時間が来てしまうのが名残惜しいぐらいです。

ここでメニューの一部を紹介します。
鮎ごはん500円(左上)。甘露煮の郡上鮎と炊き込みの味付けご飯が美味しく、もうこれ掛紙さえつければ立派な駅弁。他に栗おこわや、きのこごはんなど季節に合わせたお弁当があります。山菜そば400円(右上)は奥美濃の清流で育んだ蕎麦とツユが絶品。もう立派な駅そば!お好み焼き300円(左下)と焼きそば300円(右下)も持ち帰りできますが、やはりでき立てのアツアツがおいしい。

ごへいもち200円(左上)は味噌とエゴマの2種のタレがあり、もち米にマッチしておいしく、コーヒー200円(右上)も奥美濃の湧水でつくられています。おつまみが付くのは東海地方ならではのおもてなし。
そして僕が全国で食した大福のなかでは間違いなく5本の指に入るのがよもぎ大福(左下)です。他にきなこ・豆・あずき・あぶらえなどもありますが、手作りで生地によもぎがしっかり練りこんであって濃厚な味で絶対におすすめ。美味しいと評判のため、遠方からお土産に大量に買い付ける人もいるとか。
他にもじねんじょせんべい・とちの実せんべいなどの地元の銘菓(右下)や長良川鉄道グッズも一部販売しています。ぜひスタンプ押印のついでに食事や買い物も楽しんでいってください。

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のと鉄道 牡蠣グルメ&語り手列車を今年も運行


■メッセージ:
世界農業遺産に認定された“能登の里山里海”を眺めながら走るローカル線「のと鉄道」。テレビCMやアニメの舞台に選ばれるほど注目を集めています。
地元名物ガイドが沿線の見どころをご紹介しながら、のんびりと皆様をご案内。語り手列車に乗って、能登の冬の味覚「牡蠣」を楽しめます。
■運 行 日:2013年1月12日(土)~3月24日(日)の土・日・祝日に運行
■乗車時間:下記をご参照ください。 ■乗車場所:七尾駅または和倉温泉駅
■参加費:500円(七尾~穴水間往復料金です)
・車内清算。乗車時、参加費を支払い。
・貸切列車のため普通乗車券ではご乗車いただけません。
・往路のみ運転。復路はのと鉄道の定期列車にご乗車ください。
・途中下車は1回限り有効です。
・参加費に食事代は含まれません。
【1、語り手列車 1便目コース】 ①七尾駅(10:26乗車可)→②和倉温泉駅(10:31乗車可)→③能登中島駅(ホームに降りて観光案内)→④西岸駅(ホームに降りて観光案内)→⑤穴水駅(11:08 下車可)→⑥西岸駅(11:35 下車可)→⑦能登中島駅(11:44 下車可)→⑧お帰り(のと鉄道の定期便にて)
【2、語り手列車 2便目コース】 サンダーバード5号から乗り換えできます。 ①和倉温泉駅(12:09 乗車)→②能登中島駅(12:21下車可)→③西岸駅(12:29下車可) →④穴水駅(12:43下車可)→⑤お帰り(のと鉄道の定期便にて)
【牡蠣グルメ】 ※参加費にはお食事代は含まれておりません。
七尾湾に面した七尾市中島町から穴水町は「能登かき街道」と呼ばれ、地形柄、冬でも穏やかで牡蠣の養殖が盛んに行われ、沿岸には牡蠣棚の風景が広がっています。山林から流れる川が豊富な養分を運び、能登半島の豊かな自然に育てられた「能登かき」は肉厚でぷりっとして味と香りが格別です。
【お問い合わせ先】
和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合 TEL:0767-62-1555

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1月13日は和倉温泉冬花火&海鮮まるごと大鍋うまいもん市


当日、会場となる和倉温泉シーサイドパークには、イベントに参加するため全国から訪れた和倉温泉の宿泊客と地元の人たちでごった返し賑わい見せます。そして、最も会場のボルテージ上がる瞬間は、寒く澄んだ小雪がちらつく夜空に冬花火が打ち上げられるとき。雪に映える幻想的な絵模様を夜空に描く新作のスターマインや、打ち上げ花火が冬の能登の澄んだ空気を大きく震わせます。また、毎年変わるフィナーレは圧巻です。

花火の大輪が夜空を華麗に彩るなか、和倉温泉旅館料理長たちが一同に集まり腕を振るい作上げられてゆく、一度に2000食分を炊きあげることができる海鮮大鍋は和倉温泉冬の名物鍋です。直径2m以上の巨大な鍋には、カニ、牡蛎、海老、イカだんごなど北陸の冬味覚を満載。その日本海汁を頬張れば体の芯から温まります。大鍋のほかには、北陸ならではの“うまいもん”を集めたブースや様々なアトラクションも催され、会場は人々の笑顔と熱気に包まれます。
■開催日:2013年1月13日(日)
■場 所:和倉温泉 シーサイドパーク
①海鮮まるごと大鍋 第1回 11:00~14:00/第2回 17:00~21:00
②アトラクション 昼の部 12:00~14:00/夜の部 18:00~20:00
③うまいもん市 11:00~21:00
④冬花火 20:00~21:00
【お問い合わせ先】
和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合 TEL:0767-62-1555

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スタンプ物語48・尾久駅

レイルファンの聖地

足を延ばせば荒川遊園地も

東北本線の日暮里~赤羽間にはで昭和4年(1929)に開業した尾久支線と呼ばれる別ルートがあり、この区間に唯一存在するのが尾久駅です。実際には東北本線と高崎線の列車はすべてこの支線を経由しますので、実質上は本線ともいえるのですが、西には広大な車両基地があり、京浜東北線に比べて利用客が少なく、閑散とした雰囲気があります。

スタンプは「車両基地のある駅」ということで、現在は右のスタンプのようにカシオペア・北斗星・高崎線と宇都宮線の車両が描かれています。しかし、このスタンプ、初代のものは左のようにカシオペア・ゆとり・夢空間が描かれていました。平成20年(2008)3月をもってジョイフルトレインのお座敷客車ゆとりと寝台特急北斗星の臨時列車に使われた24系客車夢空間が営業を終了したため、スタンプのデザインが更新されたのです。

この車両基地である尾久車両センターには、お召し列車として使われるE655系(写真左)や多くの客車・貨車が配置されています。休日になれば全国から根強い撮り鉄がやってきます。ふだんは柵ごしでしか写真は撮れませんが、毎年11月に行われる、ふれあい鉄道フェスタでは構内の一部が開放され、たくさんの車両が撮影できるので、大盛況となります。2012年のフェスタはすでに終わってしまいましたが、ぜひ来年をお忘れなく。

また、駅名の所在は北区昭和町(当時は北豊島郡滝野川町)で、駅名の尾久町(現・荒川区尾久)にはないのですが、これは当時、尾久が温泉地を遊興の地として知られていたからです。昭和11年(1936)5月18日に起きたあの阿部定事件は、この温泉街の待合旅館『満佐喜』で起こりました。料理屋(旅館)・芸妓屋・待合のいわゆる尾久三業地で栄えた遊興地も昭和30年代の高度成長期に工場の地下水くみ上げによって枯渇し、尾久三業地は次第に廃れていき、現在は面影を残すものはありません。
それでも北に目を転じれば、都電荒川線が元気に走り、荒川車庫に併設した都電おもいで広場(写真左)や大正11年(1922)に開園したあらかわ遊園(写真右)などに懐かしさをしのぶことができます。
東北本線が終わりましたので、今度は西に転じて東海道本線の品川以西へ向かいます。
次回の停車駅は大井町駅です。

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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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