スタンプ物語42・荻窪駅

音楽評論家・大田黒元雄の自邸は

四季折々の花が咲く区民憩いの場

スタンプは駅南口から徒歩7分の大田黒公園です。この公園は音楽評論のパイオニアといえる大田黒元雄(1897~1979)の自邸を整備したもので、師の遺志に基づき、遺族から杉並区に寄贈されたものです。

園内には回遊式日本庭園や茶室、昭和8年(1933)建立のレンガ造洋館を改装した記念館などがあり、四季を通じて自然と親しむことができます。開園は9~17時で入園無料。年末年始を除き無休。紅葉などの季節には夜間の時間帯も開放される期間があり、ライトアップの庭園を楽しむこともできます。

続いて北口にも目を転じてみましょう。北口から徒歩10分のところには天沼弁天池公園(写真左)があり、写真右の杉並区立郷土博物館分館(入館無料/9~17時/月曜〈祝日の場合は翌日〉、第3木曜〈祝日の場合は翌日〉休)もあります。また西口改札の北口から徒歩5分のところには、和銅元年(708)創建で、荻窪の地名の由来となった「荻寺」と呼ばれる古刹・光明院があります。
次回の停車駅は西荻窪駅です。


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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語41・阿佐ヶ谷駅

七夕といえば阿佐ヶ谷

ケヤキの大木が歴史を語る

スタンプは「七夕とケヤキ並木」。阿佐ヶ谷七夕まつりは、7月7日の月遅れである陽暦8月7日を中日として例年8月5~9日の5日間行われます。昭和29年(1954)、阿佐ヶ谷商店街組合によって行われたのが始まりで、昭和37年(1962)にはアーケードが完成。駅南口のアーケード商店街の阿佐ヶ谷パールセンターが会場になります。期間中は巨大なくす玉飾りが設置され、吹き流しや提灯に加え、各商店の手作りによる人気キャラクターの大きな張りぼてが人気です。本年度はもう終わってしまったので、2013年に期待しましょう。

ケヤキ並木(写真左)は、阿佐ヶ谷駅東側を南北に貫く都道427号で見られます。通称は中杉通りと呼ばれていますが、青梅街道から分岐する杉並区役所から早稲田通りと交差する阿佐ヶ谷北六丁目まで並木道として整備され、木陰が通行者を和ませています。
北口からこのケヤキ並木を一本東に入ると「欅屋敷」と呼ばれるケヤキの大木に囲まれた屋敷があります。ここは旧阿佐ヶ谷村の名主をつとめた相沢家の屋敷森で樹齢400年というケヤキは都の史跡に指定されており、土地の歴史を見守っています。隣接して阿佐ヶ谷村の鎮守であった阿佐谷神明宮(写真右)もあります。主祭神は天照大御神で、日本武尊が東征の帰途、阿佐谷で休息し、のちに武功を慕った村人が一社を建てたのは始まりといわれます。古くから信仰を集め、9月15・16日の例大祭には能楽殿で阿佐ヶ谷囃子が奉納され、江戸末期からの伝統があり、区登録無形民俗文化財となっています。


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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語40・高円寺駅

晩夏を締めくくる

高円寺阿波踊りは本場も顔負け

高円寺からは杉並区に入ります。スタンプは毎年8月最終の土・日曜に催される「高円寺阿波踊り」。昭和32年(1957)から始まり、本場の徳島からの集団参加も見られ、各所で行われている阿波踊りでも最大級です。見物客は120万人といわれ、本場を超えるともいわれ、例年同日に行われる浅草サンバカーニバルと並んで東京の晩夏の風物詩となっています。高円寺駅から東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅にかけての通りを約1万の踊り手が練り歩き、熱気に包まれます。2012年はすでに終わってしまいましたので、また来年を期待しましょう。

阿波踊りだけで語りつくせないのが高円寺です。駅周辺に小規模な雑貨屋やライブハウスなどが密集する商店街が南北に形成され、休日になれば多くの若者で賑わいます。地名の由来となった高円寺(写真左)は駅南口から徒歩6分のところにある曹洞宗のお寺で、弘治元年(1555)の創建。3代将軍家光の知遇を受け、鷹狩の際には休息した御殿がありました。当時は小沢村でしたが、家光が高円寺村に改めさせたといわれます。他にも高円寺が別当職をつとめた高円寺氷川神社(写真右)も駅南口徒歩3分のところにあり、末社には珍しい気象神社があります。昭和19年(1944)、大日本帝国陸軍気象部(現・馬橋公園)内に造営され、戦後に遷座したもので、WEBサイトでリアルタイムに様子を見ることができます。
商店街近くには寝殿造の本堂と庭園が目をひく長仙寺もあります。本尊の不動明王は木造の立像で区の有形文化財。境内の如意輪観音の石仏は、観音様が頬をおさえて歯が痛む姿をしているため、歯痛の際にお参りすると、痛みを代わって受けてくれると信仰を集めたそうです。
次回の停車駅は阿佐ヶ谷です。


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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語39・中野駅

駅前の巨大なサンプラザと

薬師さんと親しまれる門前町

中央線下りで新宿から次の快速停車駅が中野です。東京メトロ東西線も合流するターミナル駅で、相互直通運転も行われています。北口では中野警察大学校が移転したのを機に大規模な再整備が行われており、北口改札は2012年5月19日に位置が変わりました。高架の下をくぐる中野通りにも橋上デッキが設けられ、さらなる開発が期待されています。

スタンプは「新井薬師とサンプラザ」。北口改札を出ると目の前にそびえるのがサンプラザです。音楽、宿泊を兼ねた複合施設で旧名称は全国勤労青少年会館。昭和48年(1973)に開業し、地下2階、地上21階の独特なデザインの建物ですが、将来的には隣接する中野区役所と一体化するため、2018年以降に取り壊すことが報じられました。

もうひとつの新井薬師は北口から徒歩15分。どちらかといえば西武池袋線新井薬師前駅のほうが徒歩5分と近いのですが、先代の「わたしの旅スタンプ」時代からスタンプの印影となっています。
新井薬師の正式名称は新井山梅照院薬王寺といい、真言宗豊山派の寺院で中野では最大級を誇ります。創建は天正14年(1586)で、古くから眼病や子育てにご利益があるとされ、現在も根強い信仰を集めています。寺院の井戸水(白龍権現水/写真右)は飲用でき、水汲みの人もあとを絶たず、山門からは門前町の商店街も広がっているので、買い物なども楽しめます。
次回の停車駅は高円寺駅です。


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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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鶯谷駅開業100周年スタンプ設置

記念ポストカードはお早目に

中央線でも90周年イベントが

ここんところ、取材撮影が多くてなかなか更新できずにすいません。夏場はポケモンのスタンプラリーや東京メトロスタンプラリーなど、子ども向けのイベントが盛りだくさんで、休日でも車内は賑わっていますね。この暑いなか、親子連れのラリー参加が微笑ましいものです。

さて、今回はスタンプ物語25で紹介しました鶯谷駅が開業100周年を迎え、7月11日~12月31日の期間限定で上記の記念スタンプが設置されています。また、南口改札係員に申し出れば、右のような100周年記念ポストカードももらえます。鶯谷駅開業直前の古写真が載っており、下の余白に記念スタンプが押せるようになっています。ただし、在庫がなくなるとプレゼントは終了しますので、ぜひお早目にお見逃しなく!

また、中央線でも先月、高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪の3駅が開業90周年を迎えました。こちらは「すぎなみクイズラリー」と称し、駅周辺の商店などを回るラリーです。期間は8月1~21日と短く、押印も10~16時と限られていますが、駅設置のラリースタンプは週替わりのようで、すでに2週目に入っています。小ぶりですが、きちんとしたラリー印ですので、お近くの方はぜひ押印してみてはいかがでしょうか? ステキな賞品も当たるそうです。詳しくはこちらをご覧ください。


※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。