「東海旅客鉄道(JR東海)」タグアーカイブ

特急『しなの』が塩尻駅で方転していた名残り

鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所]JR中央本線 塩尻駅

名古屋と長野を結ぶ特急『しなの』は、今でこそ全区間を列車の前後の向きを換えずに走り通すが、1982年5月17日に塩尻駅が現在の地点へ移転するまでは、旧塩尻駅で方向転換をしていた。
これは当時の旧塩尻駅の構造が、中央東西線同士がスルーで、篠ノ井線がその名古屋寄りから北方向に分岐していた配線だったからで、名古屋方-松本方 間を通し運転をする列車はここで進行方向を換えていた。駅を移転したのはこの解消に他ならない。 続きを読む

日本で現役唯一の跳開式可動鉄道橋梁

鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所] JR関西本線 四日市-旧・四日市港

国内で唯一の可動している跳開式鉄道橋梁がJR関西本線 四日市-旧・四日市港(現在はJR四日市駅の構外側線)間にあることは、ここにDD51形の定期運用がある貴重な区間としても有名なため、当サイトの読者の方ならだいたいは知っていると思う。
JR四日市駅から南東へ1.5kmくらいの所にあるこの可動橋は『末広橋梁』といい、経済産業省から近代化産業遺産に2009年(平成21年)2月23日に認定されている。また2015年7月24日には日本機械学会の機械遺産第70号に認定されている。 続きを読む

完成当時から同じ場所にある現役日本最古の駅跨線橋

鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所] JR武豊線 半田駅
建設当時から同じ場所にあって現在も使用されている駅跨線橋として日本一古いモノはJR武豊線の半田駅にある。
ちなみに移設された跨線橋を含めると、1890年(明治23年)製のJR山陰本線 大田市駅のモノが日本最古の跨線橋になるため、タイトルではこの表現になっている。
半田駅の跨線橋は1910年(明治43年)11月に竣工したもので、その後、2015年3月1日完成の武豊線全線電化に際して、その処遇がどうなるか注目されていたが、幸いにも生き延びた。 続きを読む

東海道本線 揖斐川橋梁に並行して架かる謎の橋

[場所] JR東海道本線 穂積-大垣

東海道本線に乗っていると、穂積-大垣 間の中間あたりで揖斐川を渡るが、その川の上流側(穂積方から見て右手)すぐに並行して架かる、まるで鉄道橋梁のように見える旧い鉄橋を目撃している人は多いだろう。これは現在、歩行者・自転車専用に使用されている橋で、地元では「新開鉄橋」または「沢渡鉄橋」と呼ばれている。 続きを読む

車窓から眺める名勝案内「寝覚の床」

鉄道旅を一層たのしくする車窓案内シリーズです。今回も特急しなの利用の方必見です!

[場所]JR中央西線 倉本-上松

変化に富んだ木曽路を進行 中央西線

前回に続き、中央西線 倉本-上松 間にある、車窓から眺めることができる木曽八景をもう一つ。
倉本駅から上松寄りへ約5kmの地点にある寝覚ノ床がそれで、木曽川が刻んだ峡谷の河原に花崗岩の巨岩や奇石が居並ぶ壮大な景観が眺められる。長野県歌『信濃の国』の4番に「旅のやどりの寝覚の床」と登場しており、大正12年(1923年)には国の史跡名勝天然記念物にも指定されている。 続きを読む