「鉄道珍風景」タグアーカイブ

新幹線の線路を走った私鉄電車

鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内
[場所] 阪急電鉄京都線 上牧-大山崎
新大阪駅からJR東海道新幹線の上り列車に乗ると、22kmくらいの地点で左から標準軌の複線線路が寄り添ってきて約4kmの間並行する。この線路が阪急京都線なことは、阪急電車が好きな方や関西の方ならご存知のことと思う。また電車好きの方ならば、東海道新幹線に乗車した時、この区間で阪急電車と並走するかも知れないとワクワクするのではないだろうか。 続きを読む

単純トラス橋としては1径間 日本最大スパンの橋梁

鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所] 近鉄 京都線 桃山御陵前-向島
近鉄京都線「澱川(よどがわ)橋梁」は、単純トラス橋としては1スパン(径間)が日本最大径間の橋梁として有名で、桃山御陵前-向島 間を流れる宇治川に架かっている。橋梁の「スパン」とは、超単純に言ってしまえば橋台もしくは橋脚間に架かる桁の長さのことで、なんとこの 澱川橋梁 は宇治川の両岸にある橋台間164.59mを橋脚なしのトラス桁一つで跨いでしまっているのだ。それもこれが昭和初期の架橋だというのだから、なおさら驚きだ。 続きを読む

後押し補助機関車が定期運用で活躍する西日本の難所

鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所]JR山陽本線 広島貨物ターミナル→西条
現在の我が国において機関車牽引列車の重連運転というと本務機の次位に補機(機関車の連結順が逆の場合もあり)というように一括して列車の最前部に連結する場合がほとんどだが、山陽本線の 広島貨物ターミナル→西条 間では編成の後部に補機を連結した前後連という稀少な編成の定期貨物列車(石北線の前後連タマネギ列車は臨時貨物)を見ることができる。 続きを読む

柵になったレールの浮出文字と不思議な向きの遮断機と…

鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所]福井鉄道福武線 越前武生-北府
福井鉄道 越前武生駅は、JR北陸本線 武生駅の本屋口(西口)とは250m程離れている。JR武生駅の駅前広場の前を横切る道を右の北方向に進むと、右側に建つアルプラザのビルを過ぎた辺りにタクシーが停まる駅前広場があり、その先に位置している、そんな距離感になる。 続きを読む

特急『しなの』が塩尻駅で方転していた名残り

鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所]JR中央本線 塩尻駅

名古屋と長野を結ぶ特急『しなの』は、今でこそ全区間を列車の前後の向きを換えずに走り通すが、1982年5月17日に塩尻駅が現在の地点へ移転するまでは、旧塩尻駅で方向転換をしていた。
これは当時の旧塩尻駅の構造が、中央東西線同士がスルーで、篠ノ井線がその名古屋寄りから北方向に分岐していた配線だったからで、名古屋方-松本方 間を通し運転をする列車はここで進行方向を換えていた。駅を移転したのはこの解消に他ならない。 続きを読む