鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所]JR札沼線 浦臼-下徳富
「ハエタタキ」とは、ひと昔前の頃の線路脇に立ち並んでいた電柱のことで、それに単芯ケーブルが幾本も渡されて駅間を結び、鉄道電話などの通信に利用されていた。この形状は駅が多い幹線の電柱になると腕木(横棒)が長くなり、さらにその本数も増えるため、ここに付いた碍子とも相まったこの形が蝿叩きに似ていたことから、こんな俗称が付けられた。しかし、通信ケーブルの多芯ケーブル化により徐々に数が減り、現在では単芯ケーブルが張られた姿は、もう見られなくなったと思われていた。
しかし、その姿を見られる場所がまだあったのだ。 続きを読む
「北海道」タグアーカイブ
函館本線脇に建つトレインビューの一軒宿温泉
鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所] JR函館本線 江部乙駅前
函館本線の下り列車に乗ると、江部乙駅を過ぎた右手に一軒宿の温泉がチラリと見える。これが今回紹介する『えべおつ温泉ホテル』の本館になる。そもそも、このホテルを紹介しようと思ったのは、列車の車窓から見えるということは、宿の部屋からも列車が眺められるのではないかと考えたのが切っ掛けになる。ということで、どんな感じに見えるのかを確認したく、6月下旬の夏至の頃に泊まってみた。
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ばんえい競馬で活躍する謎の軌道
[場所] 北海道 帯広競馬場
競馬場に鉄道がある!?
競馬といえば道内以外の者にとっては平地を競走する駈歩競馬のイメージがそのほぼ全てだと思うが、北海道には「ばんえい(輓曳)競馬」と呼ばれるソリに重りを載せて重種馬に曳かせる競走があり、ここで紹介の帯広競馬場の他に、以前には旭川、岩見沢、北見の3競馬場においても開催されていた。しかし、2006年限りでこれらの3競馬場が「ばんえい競馬」から撤退して、現在は帯広競馬場で開催されている「ばんえい十勝」のみになってしまった。なおこれにより世界的に見ても「ばんえい競馬」は帯広競馬場が唯一となってしまっている。そしてこの稀少さが理由かは定かではないが、2004年には北海道産業遺産に選定されている。 続きを読む