軌間ナローゲージ車輌の部
鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内
[場所]JR筑豊本線(福北ゆたか線)・平成筑豊鉄道伊田線 直方駅南方約500m
直方市石炭記念館屋外展示車輌を眺める…前回2022年1月7日アップの前篇では「軌間1,067mmゲージの車輌」を紹介したが、その続篇ではナローゲージの車輌をメインに紹介していこう。
と、車輌紹介に入る前に、前篇でも案内文を記したが、こちらにも再掲載しておこう。
JR筑豊本線(福北ゆたか線)直方-勝野 間or平成筑豊鉄道伊田線 直方-南直方御殿口 間の列車に乗車していると直方駅から南に500mくらいの地点西側丘の上にSLとノッポELが置かれているのを目撃した方は多いであろう。
ここが「直方市石炭記念館」になる。
ノッポEL
上に記した、線路から見えるノッポでスリムなELが、上にも写真を載せたが、ここから紹介する凸型電気機関車になる。
ということで、まずは線路沿いに展示されている坑外軌道の車輌から紹介していこう。
■炭車(鉱車)
ノッポELの後ろには炭車2両を従えている。
炭車は坑内⇔坑外を直通運行する車輌になる。
坑内軌道
屋外展示ではあるが、坑内軌道の車輌や機械類も保存てされいる。
その保存物の中には、なんと「平山第一坑」坑口に掲げられていた扁額までが屋外保存展示してあった。
■救急車・人車
救急車と人車を合わせて7両が保存されている。
■ロードヘッタ(全断面掘削機)
上々写真に写っているドリルが付いた黄色い機械は「ロードヘッタ」という。車輌ではないためか、説明板を撮っていなかったので、解説はココ本文に記しておこう。
「この機械は坑道やトンネル掘りに使用します。先端の白い刃のところが回転して岩石を削り、下に落ちた岩石を下にある爪がかきよせてコンベアーにのせて後にある炭車に自動的に運びます。運転手は一人でこれらの仕事をします、この機械は平山炭鉱で使われていました、製作は三池製作所で日本ではじめにつくられたものです。」(読点など原文通り)以上。
■自走枠
機械上の蓋のような床が上下する機構になっていることだけは見て取れる。
■炭車(鉱車)
人車展示のスペースの方にも炭車が保存されていたので、その写真も載せておこう。
練習坑道と坑内機関車
「練習坑道」は救護隊員の養成訓練、並びに隊員の練習指導のために建設された施設になる。
■圧縮空気式機関車(エアーロコ)
練習坑道の前には「圧縮空気機関車」とディーゼル機関車が展示されている。
大きなタンクを備えているのが圧縮空気式機関車(エアーロコ)になる。
■ディーゼル機関車
残念な説明板
練習坑道の丘の中腹に展示物が見当たらない謎の説明板が立っている。
直方市石炭記念館
開館時間・入館料は下記参照。
※アップ日時点では「年間パスポート」と「4館共通フリーパス」は扱いが無いようである。詳細は下記URLにて。
http://yumenity.jp/sekitan/
前篇で説明板の解説通りに「硅化木」と表記したけいかぼくですが、世間では「珪化木」と記されているようです(汗)。当サイトは鉱物の専門サイトではないので、気にせず読み流していただけたら幸いです。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。